ジェットスキーのドラッグレース『ザ・デュアル・ドラッグ in 江戸川 ROUND-13』を見に行きました【その03】
今回は2016年10月9日(日曜日)に千葉県市川市のMGマリーンで開催されたジェットスキーのドラッグレース、『ザ・デュアル ドラッグ in 江戸川 ROUND-13』を見に行った時の様子をご紹介。
ヒートが次々と消化されていきます。 ザ・デュアル ドラッグ in 江戸川では、コース上に180°のターンと360°のターンの2箇所のターンがあり、このコーナーワークが勝敗を左右します。
360°ターン中にはこのような感じで盛大に水しぶきが上がり、一瞬ジェットスキーの姿が見えなくなる程。
360°ターンの後は自分の引き波を乗り越えていかなければならず、ここのハンドリングも重要。引き波を超える際に船首部分が上を向き、キャビテーションを起こしてしまえばジェットスキーの失速に繫がるだけに、慎重かつ素早く引き波を越えなければなりません。
同時に360°ターンに2艇が入ると、レースも見応えがありますね。
仲間のガソリンバーナーにも火が入り、コーヒーを淹れてくれました。やはりガソリンバーナーは風に強く、多少風が吹いていても炎が流れることもなく、短時間でストレス無くお湯が沸きます。
ザ・デュアル ドラッグ in 江戸川 ROUND-13に出場するジェットスキーを少し見るため、MCブースに近い場所に行ってみることにします。
スロープ付近にはシングルジェットスキーが並べてあり、ポンツーンにはランナバウトが多数係留されています。
改めて見るとSEA DOOの姿が目立ち、カワサキのウルトラやヤマハのジェットスキーが少ないと感じます。15年以上前にSEA DOO XPがレースシーンを席捲した時のような感じがしますね。
あの時もやはりSEA DOOはVハルを採用し、コーナーワークで他のジェットスキーを寄せ付けませんでした。「時代は繰り返すものなのかねぇ~」と思いながらその光景を見る私。
メチャクチャカッコいいSEA DOOがありました。『66』のナンバーを付けたこのSEA DOO、先に言ってしまえば、ランナバウトオープンクラスの準優勝艇となります。
斜め前から見ると戦闘機のようで、完全に一人乗り仕様。水面に浮かんでいる時はそれ程うるさくないのですが、加速・最高速共、ザ・デュアル ドラッグ in 江戸川 ROUND-13出場艇の中でもトップクラスにあります。
シングルのオープンクラスは4名だけのエントリー。ということは表彰台に乗れないのは一人だけということになり、表彰台に上りたければ、このクラスは狙い目かもしれません(笑)。
逆に一番の激戦区はランナバウト120クラス。28名のエントリーがあります。120クラスというのは、最高時速120km/hまでの制限付きレースで、GPSでレース中の最高速を計測され、120km/hを1km/hでも超えていると『即失格』となる厳しいルールの下行われるレースです。
そのため、最高速を抑える操船技術とチューニングが問われる競技でもあります。いかに120km/hに近いスピードを出し、なおかつ2つのコーナーブイを素早く駆け抜けることが出来た者だけが勝利できるというなかなかシビアなレースでもあります。
2016年4月に開催された、 ザ・デュアル ドラッグ in 江戸川 ROUND-12の覇者である、田村さんのドッカンジェットスキーが静かにその時を待っていました。
先日霞ヶ浦でエンジンの調整をしていた様子を仲間が写真に収めていましたが、長時間の全開走行はやはりご法度のよう。
こんな感じで霞ヶ浦の湖面に降ろして調整をしていた模様です。
「やっぱ、最近のヤマハのジェットスキーはカッコいいよなぁ~」と、仲間と話していました。
低く構えたようなスタイルがレーシーでカッコいいと私は思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?昔の腰高でラグジュアリーなジェットスキーのイメージは影を潜め、最近はカワサキやSEA DOOに追従すべくスポーツ路線に方針転回したようにも感じますね。