ジェットスキーのドラッグレース『ザ・デュアル・ドラッグ in 江戸川 ROUND-13』を見に行きました【その04】
今回は2016年10月9日(日曜日)に千葉県市川市のMGマリーンで開催されたジェットスキーのドラッグレース、『ザ・デュアル ドラッグ in 江戸川 ROUND-13』を見に行った時の様子をご紹介。
ザ・デュアル ドラッグ in 江戸川のレース会場奥に突然現れたのは『サーフジェット』の姿。それも昔のタイプではなく最新型のサーフジェット。薄いサーフボードにエンジンとインペラが内蔵されているため、遠目に見ると人だけが水面を移動しているようで面白い光景です。
そこそこ乗りこなしているみたいで、水面を右へ左へと楽しそうです。バランスを取るのが難しいと思うのですが、一度乗ってみたいと思っている乗り物のひとつです。
確か今年のボートショーに出品していたと記憶しているのですが、調べたらありました。
ジャパンインターナショナルボートショー2016『サーフィンの板にエンジンを内蔵したジェットサーフを検証』
価格は165万円(税別)ということでちょっとしたジェットスキーが購入できる金額に躊躇してしまいそうですが、正式名称は『ジェットサーフ』という名前みたい。
目の前で繰り広げられている時速100km/hを超える競争に比べれば何ともノンビリしたスピードですが、乗り物としての乗り味はジェットサーフも非常に面白そう。
さて、 ザ・デュアル ドラッグ in 江戸川 ROUND-13のヒートも順調に消化され、コーナーワーク中に勢い余って落水する選手の姿も。かなり遠くまでジェットスキーが離れてしまい、レスキュー艇が出動していました。
ハイパワーのジェットスキーゆえ、惰性が付いた状態でライダーが放り出されてしまえば、それなりの距離をエンジンが停止した状態でもジェットスキーが進んでしまいます。
こんな感じでレスキュー艇の後ろにボードがあるので、そこに乗って自分のジェットスキーのところまで曳航されていきます。
当然対戦相手はとっくにゴールしているので敗戦確実なのですが、吹き飛ぶ位に熱くコーナーを攻めた自分に納得するしかありません。
「よっしゃ、よく頑張った!」と、ライダーにねぎらいの言葉のひとつも掛けたくなりますね。
コレ、この写真ではよく分かりませんが、800SX-Rに固定式のハンドルキットを取り付けた、新型X-2もどきのジェットスキー。以前私も固定ハンドルのようなものを自作し、800SX-Rに取り付けていたことがありますが、こちらの方が完成度は上ですね。
乗り味はまさに800SX-Rと新型X-2の中間をいく感じで、デッキの広い新型X-2に乗っているような感じで、なかなか面白いジェットスキーに仕上がっていたという記憶があります。
かなりチューニングされたジェットスキーのようで、良い音を響かせながら、鋭い加速とターンを繰り返していました。オープンクラスに出るジェットスキーなのでしょうか。コレはなかなか期待できるジェットスキーだと思われます。
この黄色いSEA DOOが前回の覇者。そろりと水面に降ろされていきました。
『66』番のSEA DOO RXP-Xがドロドロと音を立てながら水面をゆっくり航行中。暖機運転をしているのでしょうか?やはり水面に出てもメチャカッコいいジェットスキーです。
今度は前回の優勝艇である田村さんのジェットスキーがドロドロと航行中。『66』番のジェットスキーに比べて排気音が大きく、タダ者ではない感じを周囲に振り撒いています。
田村さんのジェットスキーがいよいよレースに入りました。いつものように、『ドーン』と加速して『カーン』とブイを周り、『スコーン』とゴールへ入り、危なげないレース展開となっています。
『66』番も順当に勝ち上がっている模様。
と、思っていたのですが、その後いつまで待っても田村さんのドッカンSEA DOOの姿が出てきません。「ん?」と思ってリザルトボードを見にきてみると、田村さんの名前の上に赤で『×』が付いていました。「ん?エンジントラブルか何かで棄権なのかな?」ということで、今回は前回のようなドラマは見られないようです。
ジェットスキーのレースに限らず、レースは何が起こるか分かりません。そんなことを思い知らされる意外な展開となりました。