ジェットスキー3メーカー合同 水上オートバイ体験試乗会『FUN TO RIDE 水上オートバイ体験試乗会inジェットフィールド湘南』に参加しました【その2】
今回は2016年4月10日(日曜日)に神奈川県平塚市にあるジェットフィールド湘南で開催された3メーカー合同 水上オートバイ体験試乗会、『FUN TO RIDE 水上オートバイ体験試乗会inジェットフィールド湘南』に参加した時の様子をご紹介。
参加費1,000円を支払い、受付も済ませ、着替えも完了したので早速試乗会の会場へ。
ポンツーンにジェットスキーが数艇係留されていて、試乗会主催者側の準備も整っている様子。
奥から、カワサキ、ヤマハ、SEA DOOの試乗待ち用の椅子が並べられており、前の席が空けばそこへ移動して徐々に前に進んでいくスタイル。今のところヤマハ試乗艇の人気が先行しているようです。
並んでいると様々な会話が聞こえてきて・・・
「ヤマハのマリンジェットは丈夫だよ、あまり壊れている仲間がいないもん」
「SEA DOOはインタークーラーがちょっと弱いね、2回もパンクした仲間がいるよ」
「カワサキのウルトラ310Rは船体重量は重いけど加速が凄いよ」
等々、普段ジェットスキーに乗る方の生の声が聞けてとっても参考になります。試乗会に行った時に実際ジェットスキーを乗っている人に思い切って「何に乗られてるんですか?」と聞き、ジェットスキー選定の参考にしてもいいかもしれません。
とりあえず前に座っている方は全員ヤマハのファストパスを持っている人達でしたので、おとなしく列に並びました。
後ろには各ジェットスキーメーカーのテントが立ち並び、試乗会の規模としてはそこそこ大きいのではないでしょうか。
ちなみにウェアは2016年お初のウエットスーツです。日差しがあって暖かいけどまだまだ水は冷たいはずなので、最初はフルドライスーツで乗ろうと思っていました。
しかしキャンピングカー内で着替えをしているうちに何だか暑くなってきてしまい、「よくよく考えると桟橋から水に浸かることなくジェットスキーに乗ることができる上、乗る艇はみんなランナバウトじゃないの」ということで、急遽ウエットスーツを引っ張り出して着ることに。
「もし寒ければ面倒だけどフルドライに着替えてもいいや」と思いながら試乗会に臨みましたが、これが大正解。実際ジェットスキーに乗っても水しぶきが気持ちよく、椅子に座って待っていても少しも寒くありませんでした。
「ああ、本当にジェットスキーシーズンが到来したのね」と、嬉しくなってしまいました。
本日の試乗コースはこんな感じ。8の字に旋回するコースで、桟橋付近は徐行、免許無/試乗体験コースは航行不可という内容となっています。
既に試乗会は開始されており、相模川の水面をジェットスキーが走り回っています。
ポンツーンの上も賑やかになってきました。
ようやく自分の番が来たので、ヤマハのマリンジェットに乗ってみます。今回の試乗艇は『MJ-FX Cruiser SVHO』『MJ-VX Deluxe』の2種類ですが、試乗は3回なので両方乗りたいところですが、ヤマハを2艇乗ってしまうと残りのカワサキとSEA DOOのどちらかを諦めなければならず、片方だけに乗ることに・・・。
「どちらがいいですか?」と聞かれ、迷わず「加給器付きの方に乗りたいです!」と答え、『MJ-FX Cruiser SVHO』に乗ることに。昔カワサキのSTX-15Fに乗っていたこともあり、本当は『MJ-VX Deluxe』も非常に興味があったのですが、それはまたどこかで乗ることにしましょう。
桟橋でイケメンの外国人男性の流暢な日本語の説明を受け、いざ試乗コースへ。
アイドリングで規定のブイまで走り、最初の一周はハーフスロットルでマリンジェットの挙動を確認。ちなみにコースは3周してもよいことになっており、残りの2周は全開走行をするつもり。
最初の周回を終え、前方にジェットスキーがいないことを確認、アクセルを目一杯握ります。「フォ~ン」という軽快な音と共にかなりの勢いでマリンジェットが加速していきます。
「オッ!ウルトラ310R程ではないにしろ、なんだか艇が非常に軽く感じるなぁ~」というのが第一印象。さらにコーナーをかなりのスピードで旋回してもテールが流れることなくスポンソンの効きも上々。
「えっ?ヤマハのマリンジェットってこんなにスポーティーだったっけ?」と思ってしまう私。数年前にやはり加給器付きのマリンジェットに乗ったことがあったのですが、なんだか『もっさり』してて全然面白くなかった記憶があるだけに、この加速とコーナーリングには驚きを隠せません。
「ムムッ!ヤマハもなかなかやるな・・・」というのが素直な印象。とにかく艇が軽いと終始感じ、コーナーワークも軽快、加速感はウルトラ310Rよりマイルドですが、今まで加給器無しのジェットスキーに乗っていた方であれば十分にパワフルなジェットスキーだと思います。
「ヤマハのマリンジェットも着実に進化しているのね」と思いました。
試乗会のコースも段々混雑してきました。NAエンジンと加給器付きのジェットスキーが同じコースを周回する上、技量の差も加わってジェットスキーが渋滞している場面も・・・。
そんな中、今度はコイツに乗ります。カワサキウルトラ310LXというジェットスキーで、音楽を聴く装置が付いています。「水上の音楽はジェットスキーのエンジン音と風の音、ハルに打ち付ける波の音が最高!」と思っている私にとって、音楽を聴く装置の付いたジェットスキーは理解不能な乗り物。
でも試乗艇がコレということと、ホワイトカラーのウルトラ310シリーズに乗ってみたかったので、その点は満足。
前方のヤマハマリンジェットのスパウトを浴びながら進みます。ちなみにカップルで乗っているようで、羨ましい限りですな・・・。
コース上に出ていつのもようにアクセルを全開に・・・。
「あ、あれ?こんなのだったかな?」という感じで加速感がイマイチ。音楽を聴くスピーカープラス機器、ガソリンは満タンとくれば重量がそれなりにあるため、加速感に影響を及ぼしているのかもしれません。
「俺のウルトラ310Rの方が加速感は絶対上だな・・・」と思いながら、やや渋滞している試乗コースをササッと回って帰ってきました。「まぁ、ウルトラ310は持ってるからいいや」と、思い、SEA DOOの試乗に移ることに。
帰るとSEA DOOブースは大混雑。ファストパスはヤマハで使ってしまったのでおとなしく最後尾で立って待つことにします。やはりRXP-X300RSに皆さん興味津々のようです。
次々にオレンジ色(レッド?)のSEA DOOが試乗コースへ出ていきます。
ようやく私の番になり、お借りしたのはSEA DOO RXP-X300RSという2人乗りの方。こちらの試乗に関しては下記のMGマリーンでの試乗レポートを参照して頂ければと思います。
『SEA DOO RXP-X 300RS の試乗会にMGマリーンに行ってきました』
相変わらずのコーナリングマッスルクラフトを堪能し、帰ってくると今度は桟橋がジェットスキーで渋滞中。こんな時にはSEA DOOのブレーキやニュートラルにする装置が大活躍。ただ、ニュートラルの状態でも風で微妙にジェットスキーが移動するため、細かな調整は必要。
それでもリバースゲートをガチャガチャするカワサキのジェットスキーと違い、動きはスムーズで操作も簡単。カワサキのウルトラ310Rも全然使い道のないワンタッチ8キロモードボタンなどやめて、ヤマハやSEA DOOが採用しているような実用的な装備品を付けて欲しいものです。
そういう意味では、カワサキのウルトラ310Rはハイパワーで加速性能も素晴らしいジェットスキーなのに、些細なところで損をしていると思ってしまいますね。
一通り試乗を終えての感想。
●ヤマハのマリンジェットの加給器付きモデルの走りはなかなか良い感じ、250馬力ながら加速感はSEA DOO RXP-X300と似たような感じで、とにかく船体が軽く感じた。
●カワサキのウルトラLXは過剰装備による重量増が効いているのか、加速感がイマイチだった。やはりジェットスキーの重量は軽い方がいいということがよく分かった試乗でした。
●SEA DOO RXP-X300RSはコーナーリングがやはり楽しいジェットスキー。
どのモデルもそれぞれに良いところも悪いところもあり、やはり実際に乗ってみて自分で確かめなければ分からないことがたくさんあると感じました。
春らしい良いお天気で、会場内には半袖で過ごす人の姿も。駐車場が広いため、車外に椅子を出して寛いでいる人の姿もあり、試乗会を兼ねて一日のんびり遊ぶのも悪くないと思いました。
それから、試乗会の時の服装としては・・・
●ウエットスーツやドライスーツを持っているならそれを着用。無い場合はジャージの上からカッパを着て参加している人や、短パンにウインドブレーカーという方もいました。
●足は濡れるので、サンダルかクロックス、ビーチシューズみたいなものがあればそれを。
●ライフジャケット、ゴーグル、グローブは必須ですが、会場で貸してくれるため、持っていなくても心配ありません。
試乗記念品として、カワサキのキーホルダーを貰いました。カワサキのジェットスキー乗りにとっては嬉しいノベルティーグッズだと思います。
移動販売車も出ていたりして、なかなか盛大なイベントだと思いました。
場内にはボートも多数保管されています。
バックアイカメラに映る映像がいかにもマリーナといった感じですね。なかなか楽しめるイベントだったので、また機会があれば有料でも参加してみたいと思いました。