航空保安大学校のオープンキャンパスに行ってきました【その1】
今回は大阪の『りんくうタウン』にある航空保安大学校の、オープンキャンパスに来ている様子をご紹介しています。
受付を済ませ、まずやってきたのは航空管制官の管制業務を体験できるフロア。実際に空港等の管制塔で使用されているレーダー画面があり、航空機を誘導する模擬訓練が出来るようになっています。
テレビ等で見たことはありますが、現物を見るのは初めて。もちろん何が何だか全然分かりませんが、画面は意外とシンプルで、マウスとヘッドセットマイク等を使って旅客機等を誘導するとのこと。
学園祭といったところでしょうか?
かなりウェルカムな雰囲気がアチコチに漂います。
実際にレーダー管制の模擬訓練をする前に、在校生による簡単なレクチャーがあります。使用する言語は英語で、この時点で私はアウトです(汗)。
「は~い、もうちょっと行ったら右ねぇ~」「あ、そこをグルっと回りましょう~」などと言う管制官では、パイロットは安心できませんものね・・・。
で、実際の様子がコレ。先生役の在校生がやさしく親切丁寧に教えてくれ、私も英語は分かりませんが、やってみたかったです・・・。
こんなことも書いてありました。
航空管制って・・・
航空機と航空機の間隔を作る
航空機と障害物との間隔を作る
衝突させない
しゃべる、とにかくしゃべる
見る、とにかく見る、見回す
覚える、予測する、覚える、予測し直す
○○しながら、○○しながら・・・
という感じで、車を運転する時同様、しゃべるのはともかく、見て予測、予測して見て、また予測し直して見る・・・
認知→行動→予測→認知→行動→再予測→認知→行動・・・
の繰り返しということみたい。人間の集中力はそれ程長くは続かないため、基本は30分ごとに交代しながら勤務をしているとのこと。確かに10機の400人乗りの旅客機を管制していれば、4,000人の空の旅の安全を担っている訳ですから、その重圧たるや相当なもの。
気分を変え、隣の航空保安大学校の寮にある、14階のフリールームに来てみました。眼前に広がるのは大阪湾と関西空港。そして関西空港への連絡道である橋が伸びていて、とても気持ちのよい風景。
かなり羨ましいロケーションに航空保安大学校の寮はあります。
りんくうタウンの観覧車も見えます。
ここで誕生会、寮会議、試験勉強、打ち上げ等が出来るようで、「いいなぁ~」という感じ。
コレがその様子みたい。
寮の部屋も見学させてもらいましたが、非常にキレイ。バス・トイレも各部屋にあり、洗濯機は共有スペースにありました。給与を貰いながらお勉強が出来、こんな素敵な寮にも入れるなんて・・・、私も知っていれば・・・と思っても後の祭りですね・・・。
今度は違うクラスの体験談や学習内容を聞きました。
お昼はお弁当。航空保安大学校で販売していたもので、この内容で500円は安いかも。
コチラは空港内での飛行機を誘導するためのシミュレーターのよう。操作することは出来ないようですが、8枚の大きな液晶パネルを組み合わせた装置で、空港内の様子を再現。
ここで現役の航空保安大学校の学生さん(女性)に受験のことを始め、様々な情報を聞くことが出来、非常に有意義な時間となりました。
『航空管制官採用試験』のポスターもあり、なかなか狭き門のようですが、かなり面白そうでやりがいのある仕事だということが分かりました。