ひとつのモノ(商品)がどれだけ自分の事を豊かにしてくれるのかを想像して買い物をする
最近はモノをひとつ買うにも慎重になり過ぎるほど慎重になっている私です。
物欲大魔王だった20代、30代
50代になってからようやく物欲が収まってきてくれたような気がしています。20代、30代の頃は本当に物欲大魔王という感じで、欲しいモノが無限にありました。当時ハマっていた釣りの道具も予備を含めて買い漁り、今思えば必要以上に大量に持っていたと思います。
物欲が収まった今、何かモノを買う際にはその物質が『どれだけ自分の事を豊かにしてくれるのか』ということを真剣に吟味して買うようになりました。例えば以下のようなことを考えに考えて購入の可否を決定しています。
・コレは価格相応の性能があるのか(価格と性能が見合っているのか)
・コレを手に入れることによって自分の心はどれくらい満たされるのか
・コレを使ったことによって自分の生活がどれくらい豊になるのか
・必要無くなった時に高く売却できるのか(リセールバリューの高さ)
・使えなくなって捨てる時に余計な費用がかからないのか
・もし購入しない場合にはどのような不都合が自分にあるのか
・今の価格は底値なのか(比較サイトで納得いくまで価格調査)
・既に使っている人の評価はどうなのか(口コミも100%信頼できるものではありませんが、参考までに。最終的な決断は自己責任で)
・壊れた時に修理するのに手間はかからないか(発送・持ち込み修理・自分で修理のパターンをよく考えておく)
上記のようなことを考え、商品の選定から価格調査までを含めると、ひとつのモノを購入する決断に至るまで軽く1ヵ月くらいは経過してしまいます。さらに高額のモノともなれば、年単位で熟考することも。
熟考に熟考を重ねるメリット・デメリット
そんな感じで最近はひとつのモノを購入するにあたって、本当にじっくりと考えるようになりました。何か欲しいとか必要だと考え始めれば、仕事中や通勤中、自宅にいる時も、四六時中頭の中で上記のような可否判断についてこねくり回しています。
そのような時間を含めて物欲が減退してきている私にとっては、欲しいモノのことをアレコレ考えることはある種、至福の脳内トレーニング時間になっているような気もしています。ただ、メリットばかりだと思われそうなこの熟考脳内トレーニングも、デメリットも少しあるようです。
熟考に熟考を重ねるメリット
・時間に余裕があるため、底値を狙って買える可能性が上がる
・長期間考えているうちに、何となく必要でなくなる場合も多く、結果的に無駄なモノを買わずに済むこともある
・考えに考えて購入しているので、衝動買いと違って購入後も総じて満足度が高い
・パートナー(妻)とも購入の際はじっくりと相談するため、夫婦のコミュニケーションの場になって楽しい
熟考に熟考を重ねるデメリット
・長期間考えているうちに価格が上がってしまい、結果的に高値で購入しなければならなくなったこともある
・長期間考えているうちに在庫が無くなったり、モデルチェンジしたりして、目的のモノが買えなかったこともある
・購入した後に、「こんなに便利なのだから、もっと早く買っておけばよかった」と思うこともままある
というように、あまりじっくりと考え過ぎても結果的に損をしている場合もあるため、何事も程々にしなければなりません。それでも衝動買いをしたり、あまり深く考えないでモノを買うのは自分の昔の悪い癖だと思うので、今ぐらい慎重に買い物をする方が賢い節約生活をできるのではないかと思っています。