キャンピングカーは男の一人旅が似合う!?
キャンピングカー業界で構成される日本RV協会は、日本においてキャンピングカーの普及を図るとともに、キャンピングカーオーナーの利便性を高めるために「RVパーク」の設置を促進するなどといった活動をしている団体です。
また、キャンピングカーに関する様々なアンケートを行って、そこから市場動向などを分析しています。そういった調査は、webサイトで公開されています。
そんな調査の一環として「キャンピングカーを購入するときの決定権や旅行先の選定などにおいて、妻の意向がどれだけ反映されているのか」という調査が行われました。
日本RV協会のwebサイトに掲載された説明によると「キャンピングカーを購入するときの決定権や旅行先の選定などにおいて、妻の意向がどれだけ反映されているのかについては、今までまとまったデータ解析がありませんでした。そこでこのたびホームページでアンケートを行い、回答者約300人のユーザーに妻がキャンピングカーライフとどのように関わっているのかを調査いたしました。」とのこと。
いや、なんのためにそんな調査が必要だったのかよくわかりません。まあ、とりあえずその調査の結果を見てみましょう。
結果1
キャンピングカーの車種を選ぶときに、奥さんとご主人の意見が分かれたというケースで、その意見の相違点のトップに挙がったのが「購入金額」だそうです。
まあ、それはそうでしょう。日本の主婦の場合、ほとんどが「安けりゃいい」のです。これは巷で言うような「主婦目線の経済観」などというものではありません。本当に経済を理解しているなら、安けりゃいいなんていう言葉は出るはずありませんから。
日本RV協会は「一家の経済状況を冷静に見つめ、合理的に判断する妻の立場がこの結果に表れていそうです。」と分析しているのですが、そんなわけはありません。目先の安さが一番というだけの話です。
それを端的に表しているのが、女性に対して行われた「キャンピングカーを決めるときに最優先するもの」という質問。
1位は「価格が安く、維持費もかからない」の20%です。2位のトイレ機能の充実は理解できます。これは当然の意見でしょう、しかし2位と僅差の3位は「日常の足としても気軽に使える」です。
1位と3位から見えるのは、「現実的な経済観」ではありません「ケチ臭さ」です。
ちなみに意見が分かれたというケースの2番めは「レイアウトや装備類の使い勝手」。こちらは実際自分が使うことを想定しているわけですから現実的な考えと言っていいでしょう。3番めの「車両サイズ」も、キャンピングカーが一番長く置かれているのは自宅の駐車場であることを考えれば、現実的と言えます。
結果2
結果2はいかにも日本的でおもしろいです。
まず、キャンピングカーでの旅の目的地に、奥さんが関与するというのは、ご主人のほうが主体でというのを含めればなんと90%。ところが、奥さんのほうが「いっさい運転しない」ご主人が疲れているなどの条件しだいではするが「日頃はあまり運転しない」を合わせると、90%が奥さんが運転せず、ほぼご主人だけが運転しています。
つまり、行き先には口を出すけれど運転はする気がないわけです。もちろん免許証を持っていないならどうにもなりませんが、「いっさい運転しない」の中には、免許を持っているにもかかわらず、理屈をつけて運転しない人も含まれているのです。
ただ、逆に普段ご主人が家事一切を手伝わないという家庭であれば、これはお互い様といったところでしょう。いずれにしてもいかにも日本的です。
結果3
次に調べられたのは、キャンピングカーでの旅の途中でご主人と波長が合わないと感じた点について。
1位は旅先で観光を主とするか、温泉などでのんびりするかといった時間の使い方とのこと。うん、よくいます。ちゃんと自分の要望を告げておかなかったくせに、自分の希望と違っていると後から自分が思っていたのと違うと言い出す女性。
2位は、長距離移動でも運転し続けて休憩をとらせないというもの。結果2のように、自分で運転しないばかりか、文句まで言っています。
そして3位は長時間いっしょにいると話しが続かないというもの。これ質問の意図と全く違いますよね。アンケート調査において、質問の意図より自分が文句をいいたことを優先するというのも女性ならではです。
同率3位は、たまには町のお店で食事したいのに、ご主人のほうはカップ麺などで済ませようとすることだそうで、町に行くのに誰が運転するんでしょうね?こういう文句をつける人は「私が運転するから町に出ようよ」という提案をしたんでしょうか?
さて他に、キャンピングカー選びの時点でのことも調べられています。それによると、最初から買う車種についての意見の相違がなかったというのが40%。奥さんがキャンピングカーについての知識がなかったので、ご主人が一人で決めたがおよそ29%でした。
1位はある程度奥さんの側にもキャンピングカー購入に積極性があるように感じ取れます。2位は奥さんの側にそもそも関心がなかったのでしょう。まあ、いずれにしても自分に運転する気がない人が大部分だというのは、上に挙げた結果からもわかります。
私はなにも、女性を糾弾したいわけではないのです。むしろ、女性が男性の趣味の世界に理解を示さないのは当然のことで、おそらく大部分の奥さんは、「ご主人が行くというから」旅についていっただけなのでしょう。
それなのに運転をしろと言われてもしたくないし、どうせ旅につれて行くなら、自分が行きたいところに連れて行って、食べたいものを食べさせろというのもわかります。
思うに、最大の意見の相違点はご主人の側の「キャンピングカーを使って楽しく過ごしたい」という気持ちと、奥さんの側の「別にキャンピングカーで過ごしたいわけではない」という気持ちなのです。
だから私は、むしろご主人の側にこそ「なんでわざわざ奥さんを連れて行くのか」と言いたいです。まず、自分が楽しむために自分が稼いだ金を使うことにケチを付け、運転を代わってもくれず、むしろ休ませろと文句を言い、せっかくキャンピングカーという空間を楽しんでいるのに、町へ連れて行けと要求する。なんでそんな相手を連れて行くんですか?
最近キャンピングカーのオーナーには定年後のシニア世代が増えているそうです。ご主人の側は、仕事をしているときにはできなかった夫婦水入らずの旅をキャンピングカーで楽しみたいという意識があるのでしょう。
でも、奥さんの側には奥さんの世界ができあがっているのです。そこを理解していないと結局熟年離婚ということにまで発展します。
旅に行くなら、自分一人でも、趣味の仲間とでもいいじゃないですか。奥さんがいっしょじゃないと旅にも出られないなんて、男として情けない話です。
キャンピングカーを買うなら自分一人で決めればいいし、旅にも自分一人で出ればいい。奥さんが連れて行ってと言った時だけ連れて行ってあげればいいんじゃないですかね。