車中泊はモラリティが高い人の趣味であるべき・・・

小規模の小さなコミュニティで楽しまれていたマイナーな文化が、徐々に広まってメジャー化するにつれ、不心得者が増えるというのが今の日本にありがちなこと。

例えば「オタクの祭典」と呼ばれるコミックマーケットは、全てボランティアにより運営されていて、それが小規模なお祭りだった頃はみんなそれを理解し、参加者の側も協力的でした。

ところが、いわゆる「ニワカ」が増えるにつれ、そんな事情を知らないで参加し、「お客様」気分で運営のボランティアに文句をつけるような事例や、マナーを守らない事例が増えているとのこと。

ラジコンヘリも狭い趣味の世界だったときは事件などほとんど起きていなかったのに、手軽に買えるドローンが登場した途端に事件が起きました。

「車中泊」も数年前からブームだそうですが、それに従いマナーを守らない者が増えているそうで・・・。

車中泊できる場所は限られている

車中泊というと、以前は長距離トラックやタクシーなどの運転手さんが、仕事の合間にサービスエリアなどでするというのが大部分でした。働く運転手さんの貴重な休息時間ですから、多少は大めにみられていたものです。

ところが、不況が長引くようになると旅行に行きたいけれど宿泊費を節約したいという人が、サービスエリアなどを利用して車中泊をするようになっていきました。

そしてそれが若い世代に広まるにつれ、今度は駐車場でテントを張ったり、甚だしくは、夜中に花火をしたりバーベキューをするようなバカものまで現れるようになりました。日本人のモラルは低下の一途をたどっています。ここから先はもっと低下することだって考えられます。

ここに至り、サービスエリアや道の駅は車中泊を容認してはいられなくなりました。車中泊を扱った記事などで、サービスエリアや道の駅でも車中泊が許されているなどとバカなことを書いているものもありますが、それは見て見ぬふりをしてくれていただけであることを認識せねばなりません。

それぞれが規制に動き出す前から、本来は宿泊施設でもない駐車場で車中泊するというのは許されていることではないのです。ましてや駐車場でバーベキューなどやってはいけないのが当たり前のこと。その当たり前のことをわざわざいけないことですよと注意しなければならないのが、今の日本の民度というものです。

車中泊したいならキャンプ場かRVパークで

公式に車中泊が許されているのは、国内においてはオートキャンプ場かRVパークのみです。

オートキャンプ場は、キャンプサイトまで車で乗り入れられるキャンプ場のこと。キャンピングカーで行けばそのまま停めて車内で眠れるし、テントを張ってそちらで寝てもいい。もちろん一般車で行って車内で寝てもかまいません。

特に、バーベキューなどをしたいのであれば、選択肢はオートキャンプ場のみです。

RVパークは、車内泊を許可している駐車場で、トイレも使わせてくれたり、場所によってはゴミの処分もしてくれます。現在国内には温泉旅館が提供しているRVパークが多いので、車内泊をしながらも温泉を使わせてもらうこともできます。もちろん、温泉を使う場合は立ち寄り湯の扱いで入湯料は必要ですが。

ただし、RVパークは基本駐車場なので、こちらでは車外でバーベキューなどは許されていません。

もっとも、無料で停められる道の駅やサービスエリアと違い、オートキャンプ場もRVパークも当然のことながら利用料が必要です。それだけの設備を利用させてもらえるのだから、お金を払うのは当たり前です。

でも、そもそもサービスエリアで車中泊できるのが当然と思っているようなバカものは、そのような施設にお金を払ってまで利用しようとは思わないでしょうから、結局のところ不心得者にはサービスエリアのスタッフさんが対処しなければならないのかもしれません。

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車中泊の旅を楽しみたいならキャンピングカーで

だいたい宿泊費をケチるために、無料の駐車場に停まってしまうような人は、旅など最初からしなければよろしい。

ただ、移動の気楽さや自由度、ペットを連れていきたいといった様々な理由によって車中泊の旅を選ぶ人もいると思います。最近は、シートがフラットになるRVカーも増えているので、そうした車種を利用したり、移動はRVカーでして、キャンプ場でテントを張って寝るというのでもいいでしょう。

でも、車内泊という点で一番適しているのは、やはり寝るという部分をしっかり考慮して設計してあるキャンピングカーです。

キャンピングカーといったらやたらでかいものをイメージする人もいると思いますが、今日本で主流のキャンピングカーは、大きくても2t車ぐらいで、ほとんどは1t車やワンボックスカー程度の大きさです。

キャンピングカーの中には、ベッドは折りたたみ式というものもあります。それよりおすすめなのは、据え付けのベッドがある車種です。わざわざスペースを片付けてからベッドを出すというのと、いつでも寝られる万年床があるというのでは快適性が段違いです。

それに、車内で快適に寝られるキャンピングカーは、上述のRVパークとも相性がよく、温泉旅館のRVパークを利用して温泉を楽しむ旅をするなどという楽しみ方もできます。

また、RVパークには農業体験や伝統工芸体験など、そこでしか体験できないようなオプションを用意しているところもあるので、お子さんを連れて旅するなら、そうしたRVパークを探して泊まりに行くというのもいいと思います。きっと、お子さんにとっても親御さんにとっても、貴重な体験になることでしょう。

車中泊はたしかにある意味ブームなのかもしれません。しかし、マナーが悪い人が次善策として選ぶのと、最初からキャンピングカーで車中泊を前提として楽しむというのは、まったく意味が違います。

キャンピングカーを使うからといってモラリティが高いとは限らないし、キャンピングカーもこれからもっと普及すれば不心得者が増えるかもしれませんが、願わくばキャンピングカーの旅という素敵な文化が、そのような不心得者のせいで悪い目で見られるようになりませんように・・・。

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