日本国内にも日本RV協会が認定したRVパークが増加中
日本の政府が作る法律にはどこか足りないものがあると思うことがあります。
例えば路上駐車を禁止し、罰金を強化したのはいいけれど、車を停めるべき駐車場が足りず、仕事で配達のために車で移動する人まで困ることになりました。
自転車に関する法律を強化し、歩道を走らないようにしたのはいいものの、車道の路肩は危険で安心して自転車に乗ることができず、法律は有名無実化し、自転車も歩道を走らざるを得ない状況に。
このように、何か法律を作るのであれば、インフラの整備も平行して行わなければならないにも関わらず、法律はつくりっぱなしでインフラの整備はしない。
その点、民間団体の日本RV協会が偉いと思うのは、RVカーやキャンピングカーの普及を推進するだけではなく、キャンピングカーなどで使えるインフラの整備も平行して進めているところ。
日本RV協会が認定し、設置を進めているのは「RVパーク」と呼ばれる施設。
これは別に日本RV協会のオリジナル施設ではないのですが、日本に登場したのは日本RV協会の功績といえるでしょう。
RVパークとは、単純に言えば車内泊ができる駐車場。以前はサービスエリアに車を停めて車内泊をするなどという人もいました。
しかし、それはサービスエリアが黙認していてくれたからこそできたことで、それを理解せずにまるでキャンプ場にいるようなつもりで好き勝手なことをする者が増えたせいで、最近は明確に禁止するところが増えてきました。
RVパークは主にキャンピングカーで宿泊することが前提になっているものの、一般車でも停めて車中泊することができます。
キャンプ場と異なるのは、あくまで駐車場であるということ。外にテントを張ったりバーベキューをしたりはできません。
しかし、トイレやシャワーを使わせてくれたり、ゴミを引き受けてくれるなど、いろいろ便宜があって、電源を提供してくれるところもあります。
また、日本のRVパークは温泉旅館の駐車場を利用しているところも多いため、キャンピングカーで宿泊しながら温泉につかることもできます。
もちろん、RVパークの利用や温泉の利用は有料。しかし、家族でキャンピングカーを利用して宿泊すればホテルをとったりするよりは割安になります。
日本国内のRVパークは、2016年3月の時点で62箇所。キャンピングカーの本場であるアメリカにはRVパークが1万箇所以上あるといいますから、いくら国土の大きさが違うとはいえまだまだ少ないですね。
しかし、増えてきていることも確かなので、もっと増えて利用しやすくなることを期待しましょう。