キャンピングカー自作のススメと注意点
キャンピングカーはほしいけれど、専門業者で売られているものは高いし、安めのものはスペック的に不満という人もいるかと思います。
最近は、キャンピングカーレンタルも出てきましたけれど、自分で所有したいという気持ちになったら、やっぱりレンタルでは満足できません。
そんな場合、キャンピングカーを「自作」するという手もあります。
実際、ネットで「キャンピングカー 自作」で検索すると、独自の創意を加え、自分が欲しいキャンピングカーを自作しているという人がけっこういることがわかります。
極端な話、荷室が広い商用軽自動車やワンボックスカーなどを購入し、ベッドなどをのせればそれだけでも簡易的なキャンピングカーと言えなくはありません。
ただ、趣味が高じて改造しすぎる場合は注意が必要。
日本の「道路運送車両法」では、消防車やレントゲン車など、特定の用途に使われる自動車は「特種用途自動車」に分類され、8ナンバーを取得する必要があります。
ある一定の条件を満たしたキャンピングカーも「特種用途自動車」のうち「キャンピング車」に分類され、届け出が必要。
その条件とは以下の通り。
・固定された平坦な寝台(ベッド)が設置されている
・最低お湯が沸かせる調理設備と、流し台、調理スペースがある
・IHヒーターやガスコンロなどの熱源、水タンク、排水タンクが設置されている
これら「構造要件」を満たした車両は、大きさにかかわりなく「8ナンバー」が必要となり、8ナンバーを取っていなければ違法改造として取り締まりの対象となります。
逆に、構造要件を満たしていないのに8ナンバーを取ることもできません。
もちろん、ここまで徹底した設備をつけなければ、8ナンバーである必要はありません。
ただ、凝ると徹底せずにはいられないという性格の人が、プロのビルダーが作ったようなキャンピングカーに改造してしまったという場合は、警察の目を気にせず堂々と公道を走れるよう、きちんと届け出をしましょう。