車で大きな荷物を運ぶ際、ナンバープレートが隠れないようご注意を・・・
2015年12月、国土交通省は「ナンバープレートの表示に係る主な新基準の適用について」を発表しました。これにより、ナンバープレートの表示基準はさらに厳格化されます。
現行では「自動車登録番号標及びこれに記載された自動車登録番号を見やすいように表示しなければ、運行の用に供してはならない」となっています。これは、ナンバープレートが見やすくなってさえいれば、透明カバーなどで覆うことは許されていました。
しかし、新基準では・・・
「自動車登録番号標を国土交通省令で定める位置に、かつ、被覆しないことその他当該自動車登録番号標に記載された自動車登録番号の識別に支障が生じないものとして国土交通省令で定める方法により表示しなければ、運行の用に供してはならない」
となっており、カバーをかけることを禁じています。
RVカーやキャンピングカーを使う場合に注目すべきなのは「車両番号を見やすいように表示しなければ運行の用に供してはならない」という部分。
よく、後部ドアに自転車などを固定して走っている車があります。固定の仕方によっては、タイヤでプレートの一部が隠れていることもあるようです。しかし、プレートが一部でも隠れた状態で走るのは違法。
自転車を運びたいときは
自動車に自転車を固定して運ぶ場合、その固定法にはいくつかの方法があります。
・ルーフマウント:自動車の屋根の上に乗せる
・インドアマウント:車内の荷室に固定する
・リヤマウント:車の後部のラックに引っ掛けるようにして固定する
・トウバーマウント:車の後部に台を取り付け、そこに乗せて固定する
この4種類のうち、リヤマウントとトウバーマウントはアウト。
リヤマウントの場合は、車高が高いRVカーであれば、プレートを取り付けた位置によっては隠れないこともあります。しかし、トウバーマウントだと確実にナンバーが隠れます。
日本ではほぼ使えない形式のはずですが、それでも販売している業者がいるので注意が必要。
一番一般的なのはルーフマウント。複数台運ぶときには便利な方法で、ロードレーサーが移動するときにも使われています。
ただし、キャンピングカーの場合ルーフに太陽光パネルを設置しているものがあるので、そうした車種では使えません。また、車高が高い車に設置すると、車高制限があるところは通れなくなることもあります。
インドアマウントの場合は、ルーフマウントのように車高が高くなることもなく、リア固定式のようにナンバープレートが隠れることもありません。
純粋に自転車を運んで移動先で乗りたいという時は、荷室に入れて固定するのもいいでしょう。ただ、キャンプをしつつキャンプ地で乗りたいという場合は、当然持っていける荷物に制限が出てしまいます。
どちらも一長一短といったところなので悩ましいところ。一番いいのは、分解して輪行袋に入れてコンパクトにすることかもしれません。
サーフボード・セイルボードを運びたいときは
サーフボードや、ウィンドサーフィン用のセイルボードはボードのサイズが短いものであれば、荷室に収まります。ただ、長いサイズで車内に入りきらないものは、やはり車外に固定して運ぶことになります。
サーフキャリアはルーフに乗せるタイプが主流。ルーフにサーフボードを乗せる場合、正面からの風に逆らわないように、ボードのノーズを後ろにし、裏返して乗せるようにします。
リアに積み込むタイプのサーフキャリアもあるようですが、これは確実にナンバープレートが隠れるのでやめておいたほうが無難。
カヌーを運びたいときは
カヌーには、カヤック、シーカヤック、カナディアンカヌーなど幾つかの種類があります。形状にかかわらず、折りたたみ式でなければカヌーもルーフに乗せるタイプのキャリアで運ぶのが一般的です。
ただし、ルーフに乗せたあと、船体の前後と車体をロープで固定する場合、ロープがナンバープレートを隠さないように十分注意しましょう。
遊び道具を持ってキャンプ場に行くのは大変結構なことですが、法律は順守するよう気をつけましょう。