キャンピングカーの車両保険について少し考えてみました
キャンピングカーがあれば、思い立った時に旅行に出かけることができます。「お金持ちの趣味」と思われがちですが、最近では軽自動車をベースにしたタイプもあります。災害時には避難場所としても利用も可能でしょう。主流は次の3つのタイプ。
・軽キャン(軽キャンパー):文字通り、軽自動車にシンプルな装備を施したもの。車体、維持費の安さが魅力。
・バンコン(バンコンバージョン):ワンボックスやミニバンをベースとしています。普段使いからアウトドアレジャーまで、幅広く利用可能。
・キャブコン(キャブコンバージョン):一般にトラックを改造しているので、トイレやシャワーなど充実の設備。
キャンピングカー専門雑誌『キャンプカーマガジン』(マガジン大地刊)の編集長・渡辺圭司氏によるタイプ選びのポイントとは・・・。
大人1~2人が乗れれば十分と考えるシニア世代に人気がある軽キャン。バンコンのコンパクト版といえます。「最大の魅力は200万円前後の手頃感と細い道でも安心して走れる機動性。セカンドカーとして購入するケースも多い」とのことですが、「燃費が良い半面、力不足の感は否めません。近場の旅を中心に、のんびりと運転する人に向いています」。軽自動車であるがゆえ、逆に設備や居住性に限界があるのは仕方ありません。
「ロングドライブでの快適性を求めるなら、万能型のバンコンでしょう」。トイレやシャワーを除けば、ベッドやダイニングテーブルなど生活に必要な設備がほぼ揃っているからです。
もちろん「キャブコンは居住性で群を抜いているが、トラックがベースのため乗り心地の面でやや劣ります」ということでした。
キャンピングカーでの旅行は当然、車中泊です。駐車に関する法律の規定も知っておく必要があるでしょう。道路交通法の関連法規では、道路を車庫がわりに使用してはならず、道路上に駐車する場合は同じ場所に12時間(夜間は8時間)以上駐車してはならないと定められています。高速道路のSAやPAにも適用があるため、これらの場所での駐車も規定の時間内とする必要があります。では、車中泊をするためには、どこへ停めれば良いのでしょうか。
最近のキャンピングカー人気に伴って、車中泊スポットが続々と誕生しています。特にキャンパーにとって利便性が高いと考えられるのが、「RVパーク」と呼ばれる施設でしょう。日本RV協会が、快適・安心に車中泊のできる場所として認定を進めています(2014年10月現在、全国で36カ所)。
100V電源が使用可能で、入浴・シャワー施設があり、もちろんトイレも備えています。ごみ処理もOKで、一週間ほどの滞在も可能。道の駅をはじめ、日帰り温泉施設や民宿の敷地内を、車中泊専用の有料宿泊エリアとしています。同協会事務局長の矢久保達也氏によると料金は1泊平均1,000~2,000円程度、詳細は日本RV協会のWebサイトへ、とのことです。
2012年に第1号として認定されたのが、「RVパークたまがわ」(山口県萩市)。「道の駅・ゆとりパークたまがわ」から400m離れたキャンプ場に併設されています。入浴施設は「田万川温泉・憩いの湯」、中学生以上は410円。道の駅ではアジやサザエなど新鮮な海産物が販売されており、キャンピングカーのキッチンで調理する旅行者も多いそう。「フルーツ王国」と呼ばれるほど果物も豊富。各地のRVパークには、それぞれに特色があります。
キャンピングカーで気になることの一つが、自動車保険でしょう。『キャンプカーマガジン』の渡辺大地氏は、「保険料を節約するために一般車両と同じ保険に加入するオーナーもいますが、事故の時には装備類の損傷が基本的に補償されないので、水回りや電源設備の修理で多大な出費を強いられるケースがあります」といいます。
装備品に対して万一の事故に備えようとすると、任意保険の車両保険料は高額になります。保険料は車種・装備により違いはありますが、同じ大きさの一般車両に比べると2割高だそうです。
一般車両の場合は対人・対物保険にのみ加入し、車両保険には加入しないオーナーは珍しくありません。しかしキャンピングカーは単なる“車”ではなく、そこでの生活も可能とする“家”でもあります。
「セカンドハウス」ともいえるキャンピングカー。家屋に火災保険を掛けるように、車両保険にも加入しておきたいもの。購入先やキャンピングカー専門代理店「シェアティブ」などに相談すれば、装備に適した保険プランを紹介してもらえるはずです。
というような記事が先日インターネット上に出ていましたが、やはり気になるのが保険関係。私も今のキャンピングカージルの購入当時は車両保険に加入していましたが、2回目の車検を受けた後に車両保険は解約してしまいました。
その理由はやはりその高額な保険代。確かにキャンピングカーを『家』として見た場合には保険を掛けておくことは必要だと思われますが、やはり保険料は割高に。
ただ、キャンピングカーの車両もさることながら、装備品も高額なため、新車のうちは車両保険に加入することも検討してみる価値があるかもしれません。
私のキャンピングカーのように古い車両に高額な車両保険は必要ないかもしれませんが、新車のキャンピングカーには車両保険に入っていた方が何かと安心かもしれません。
そう考えれば、キャンピングカーを購入する代金に保険料、購入後は遊びに行く時の高速代や燃料代、食事代など、宿泊代が掛からない代わりに様々な費用がキャンピングカーを維持していく上で必要になります。
それでもキャンピングカーに憧れる人が多いのは、やはりその『特別な体験』をプライスレスと考えている方が多いということでしょうか。