キャンピングカーと荷物の関係について考えてみました
かつて日本の家屋は外国人から「うさぎ小屋」などと揶揄されたものです。そのせいでしょうか?書店へ行くと「収納法」の類を特集した雑誌やムック本などを必ず見かけます。
ただまあ、狭いとはいっても普通の住居となれば広さに応じた収納スペースは設置されています。しかし、そうもいかないのがキャンピングカー。アメリカのハイウェイを突っ走るような巨大キャンピングカーなら別として、日本で使われるようなサイズのほとんどは、うさぎ小屋どころかハムスター小屋といってもいいぐらいの狭さ。
キャンピングカーの展示なんかを見た時には、最低限の荷物しか置いてないのでわりと広く感じたとしても、実際購入するとキャンピングカーは「生活の場」となるわけですから展示品のようにスッキリとした状態にしてはおけません。
もちろんどれだけの期間出かけるかによって荷物の量は大きく変わってくるわけですが、いずれにしろ自宅で過ごすつもりであれもこれも持っていくのは不可能。
あれもこれもと詰め込んだあげく、車内が荷物だらけになって足の置き場もないなんてことになったら、せっかくのキャンピングカー生活だって楽しさ半減。
ということで、キャンピングカーを使うためには、普通の家屋で暮らすよりもよりシビアな「収納法」を考える必要があるというわけです。
そのためにまず必要なのは以下の通り。
1.自分のキャンピングカーの収納スペースを把握する
キャンピングカーは移動の手段であり、生活の場でもあります。最低限寝る場所は確保しなければならないし、動線を荷物で塞ぐということもしたくありません。
まず、自分のキャンピングカーのどこにどれだけの量の物が積めるかを把握するのは基本。
2.何が必要かをリストアップする
リストアップすべきなのは「持って行きたいもの」ではなく「最低限ないと困るもの」。それは、乗る人数、移動の旅程などによって変わってきます。
服などは実は期間が長くなったほうが途中で洗濯して使い回すことができるので、少なくてすむ場合もあります。
「持って行きたいもの」は、「最低限ないと困るもの」をリストアップし、積載量と考えわせてそれでも余裕があるという場合にのみ加えるようにすべきです。
3.買えるものは持って行かない
日本国内を移動する限り、よほど辺鄙な場所に行くのではなければたいていのものは現地で購入できます。また、目的地が山奥で、周囲に何もないような場所でも、その入口にある町で購入したり、車という強みを活かして買いに行くことだって考慮に入れられます。
だから、食料や飲み物などは極力積まず、現地で購入するようにしましょう。
4.あとは実践あるのみ
いくら理屈を唱えてみたところで、体験にまさる教科書はありません。キャンピングカーで何度か出かけてみれば、「これは必要なかった」「これはあったほうがよかった」というものが見えてくるはず。
そうした体験が積み重なれば、おのずと持っていく荷物もキャンピングカーに対して最適化できるはずです。最適化できれば余裕が生まれ、その段階になれば逆に余計なものも持っていけるようになるでしょう。
さて、キャンピングカーの収納法で分量の最適化の他に重要なのが「固定」。なんといってもキャンピングカーは道路を走って移動するわけで、しかもこの日本では平坦な道がずっと続くことなどまずありませんから、荷物が移動中に揺られて動くことも考えなければならないわけです。
そのためには、壊れやすいものを減らしたり、あるいは壊れにくいような保護の仕方も工夫しなければなりません。
こういうことをいろいろ考え合わせると、「片付けられない」タイプの人にはキャンピングカーは向いてないので、電車で移動すればいいと思いますよ?
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というような記事が示す通り、キャンピングカーの収納と持ち物についてはやはり経験がモノを言うということなのでしょう。実際に私もキャンピングカーを購入した当初は不要な物を大量に積んで出掛けていたものです。
そして徐々に経験を積んでいくうちに本当に必要な物と不要なものがだんだんと分かってきて、今ではかなりシンプルに持ち物を厳選して持っていくようになりました。
かなりシンプルに厳選して車旅に出掛けても、旅先で必要になって購入するものなどは殆どなく、「あ、無いなら無いなりで何とかなるものだな」ということで、不便さも逆に楽しめるようになったことも事実。
国産のキャンピングカーは特に上記の通り車両サイズに制約があるため、室内の収納庫容量にも限界があると思います。その中で必要なものをうまくパッケージングして持って行けるということが、やはり経験を積むということなのでしょうね。