MYSミスティック/Mini Pop Bee(軽ピックアップキャビン搭載)軽キャンピングカーの車内の広さを実際に体験して思うこと

日本で唯一のトラキャン(トラックキャンパー)ビルダーであるMYSミスティックは、山梨にあるキャンピングカービルダー。最近の軽キャンピングカーブームを受け、軽自動車の荷台に載せるピックアップキャビンを積極的に開発しています。

CIMG1860

今回は、そんな珍しい軽自動車(スズキキャリー)+軽ピックアップキャビンの組み合わせである、Mini Pop Bee 8ナンバー(キャンピング車)を詳しく検証。青い色に塗られたベース車両に載せられているのは、白いピックアップキャビンで、これだけで何となくポップな感じがして、キャンピングカーショー会場の中でも一際目を引く存在。

天井全面がポップアップするいわゆる、『エレベータールーフ』のため、車内の高さがどこにいても同じというのは、居住空間を広げる手法としては秀逸なもの。

CIMG1859

基本的には軽トラックの荷台にキャンピングシェル(ピックアップキャビン)を載せるタイプなのですが、ただ載せるだけ(脱着できる状態)の場合は、乗車定員は2名となりますが、ベース車両である軽トラックの荷台に固定してしまうスタイルだと、乗車定員は4名に拡大するのですが、ベース車両から取り外しが出来ない状態になるため、こちらは脱着不可となるようです。

ベース車両である軽トラックを軽キャンピングカーとしてのみ使用するのであれば後者ですが、畑仕事などで軽トラックを使用する場合は、前者を選択することになります。さらに、車両持込でキャンピングシェル(ピックアップキャビン)を載せることも可能ですが、その際でも、ベース車両である軽トラックに対して、足回りの強化であるとか、走行充電システムなど、電源周りの改造の必要があるようです。

MYSミスティックでは、中古・新古のベース車両も準備できるようで、その際にも足回りや電源関連の強化はあらかじめ施してくれるため、自分で車両を持ち込むよりかなり安い価格で提供可能ということも謳っています。

CIMG1864

ちなみに、軽トラックに固定した場合(4名乗車/キャンピングシェルの脱着不可)のお値段は226万円ですが、Mini Pop Bee のキャンピングシェル単体のお値段は、153万円となり、ベース車両である軽トラックの価格は73万円程になります。

やはり運転席と荷台、エンジンやミッションなどしかない軽トラックの価格は安く、その分キャンピングシェルに十分なコストを掛けることができるのが、軽トラックを使用した軽キャンピングカーの最大の特徴なのかもしれません。

CIMG1863

さて、早速車内を見て行こうと思いますが、乗り込み用のエントランスドアは後部にあり、こちらのドアもベース車両と同色に塗られた窓枠が付き、ポップな感じを一層際立たせています。

CIMG1866

車内を一目見て感じたことは、「ひ、広いなぁ~」ということ。屋根全体が持ち上がるエレベータールーフの恩恵は絶大で、車内のどこに居ても広々とした頭上空間が広がり、軽ワゴン車にキャンピング装備を施した軽キャンピングカーとは一線を画すもの。

CIMG1867

これならば、車内で着替えをしたり食事をしたり、はたまた一人旅であれば、ポータブルトイレさえも設置して車内で使うことができると感じました。

こちらのタイプはベース車両と接合されているタイプ(4名乗車バージョン)のため、運転席・助手席と行き来ができるようになっており、軽自動車版のキャブコンのようです。

CIMG1870

上段にあるスライドベッドも引き出せば1,940mm×1,380mmのサイズになり、大人2名でも十分に就寝できる広さ。夫婦二人旅であれば、ダイネットベッドと上段ベッドに別れて就寝することもでき、狭い思いをしなくてもよくなっています。

CIMG1879

この『狭い思いをしない』というのは、旅車にとっては必須で、旅にはいろいろな荷物(着替えや洗面道具、女性なら化粧品など)が必要で、それらの荷物+寝具などを入れると、かなり車内のスペースを取ってしまうもの。

軽キャンピングカーは特に絶対的な居住空間が狭いため、荷物は厳選して持って行く必要はありますが、それでも荷物はそれなりに増えるもの。そんな場合でも、荷物を脇に置いても一人一人が就寝できる空間が確保されていれば、車内でイライラすることもなく、夫婦円満に旅を続けることができるのではないかと思います。

CIMG1869

キャンピングカーらしい装備品と言えば、この後部にある電子レンジと棚、あとはインバーター・FFヒーター(べバスト)・冷蔵庫(12V1WAY)・ツインサブバッテリー等のオプションがあり、軽キャンピングカーの装備品はミニマムがいいという考え方を、MYSミスティックも他の軽キャンピングカービルダーと同じく踏襲しているようです。

CIMG1871

ファンタスティックルーフベントファン(サーモ付き・無しが選択可能)・マックスファンもオプションで装着可能で、このような装備品が取り付け可能なところも、キャンピングシェルという改造に対する自由度が高いピックアップキャビンならではというところ。

CIMG1875

火災報知機も取り付けられていて、軽キャンピングカーの装備品としては珍しいと思ってしまいました。ただ、これだけ広い車内ともなれば、軽キャンピングカーの中でカセットコンロなどを使った調理なども可能なため、有効な装備品なのではないかと思います。

CIMG1873

ポップアップした布地の部分には換気用のメッシュ部分があり、このメッシュ部分を開け閉めするのに普通はジッパーなどが使われているのですが、マジックテープが使われています。「マジックテープだとスキマ風が入るんじゃないの?」と思ってしまいますが、きっちり閉めればジッパーと変わりないくらいの性能になるのでしょうか?

その辺りは少し疑問ですが、ポップアップルーフを畳む際には強制的に折り畳まれる部分なだけに、ジッパーであれば破損してしまう可能性があるから、マジックテープを採用しているのでしょうか?その辺りは、今度のキャンピングカーショーなどで聞いてみようかと思います。

zei01

zei02

さて、軽キャンピングカーの魅力はそのコンパクトさだけではなく、年間の維持費の安さにもあります。8ナンバー登録の軽キャンピングカーであれば、自動車税と重量税を合わせた費用が年間に1万円ちょっと。2,500cc~3,000cc位の排気量のエンジンを搭載したキャブコンであれば、これの3~4倍の費用が掛かるため、軽キャンピングカーは購入時もさることながら、維持費についてもかなりリーズナブルなことが分かります。

そして、走行時にはポップアップルーフを畳んで軽快に走り、高速道路のパーキングエリアや道の駅、キャンプ場などで車中泊する時はポップアップルーフを上げて広々と過ごす、そんな使い方ができるのも、この Mini Pop Beeの魅力。軽トラックがベース車両のため、取り回しに不安もなく、キャンピングカーショー会場では、女性や高齢者の熱い視線を浴びていたのも納得がいく軽キャンピングカーだと思います。

newcarry

MYSミスティックが推奨しているスズキのキャリーも2013年に14年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、フロントタイヤが後方に少し下がり、足元の窮屈さが解消されると共に、エンジンも後方へ下がったため、車内で感じるエンジン音もかなり静かになったようです。

キャンピングシェルの改造や改良はキャンピングカービルダー側で何とでもなるのですが、いかんせんベース車両だけは自動車メーカーの開発意向に頼らざるを得ないだけに、14年ぶりのフルモデルチェンジが良い方向に向かってくれたのは幸運だったと思います。

過去にはベース車両のフルモデルチェンジによりそれまで架装できていたキャンピングシェルが架装できないといったこともあり、キャンピングカービルダーはベース車両のフルモデルチェンジと聞くと、期待半分、不安半分といったところでしょうか。

そういった意味では、正当進化を遂げた新型ベース車両を得て、ますます軽ピックアップキャビンの販売が加速していくと思われます。年々人気が高まっている軽キャンピングカー市場、これからどのような新型車が現れるのか、注目したいところです。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る