軽キャンピングカー『給電くん』(オートワン)を詳しく検証

オートワン【株式会社クルーズカンパニー】の給電くんという軽ポップアップキャンピングカー。

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給電という名前が付いているので、キャンピングカー自体が発電機のような感じの軽キャンピングカーかと思われそうですが、実際は走行充電にサブバッテリー、ソーラーパネルが付いたという軽キャンピングカー。

ただ、ソーラーパネル(40W)が標準装備品として採用されていて、東日本大震災以来エコ発電装置の代表格であるソーラーパネルの注目度は高く、そういった意味では時代の最先端を行く軽キャンピングカーであることに違いはありません。

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さらに、通常のバンタイプの軽キャンピングカーに飽き足らず、ポップアップルーフを装備しているところもポイントが高いと思うところ。

ポップアップルーフの最大のメリットは、『軽キャンピングカーに2階部分ができる』ということで、これにより、1階部分で身を寄せ合うように就寝しなければならない熟年夫婦が別々の就寝場所を確保できることとなり、ひいては旅行中の無用な衝突を回避できるという見えないメリットも見逃せません。

キャンピングカーであちこち旅して巡る仲の良い熟年夫婦でも、たまには一人になりたい時もあるでしょう。

しかし、ポップアップルーフのような『逃げ場』がなければ、いつもくっついていなければならず、付き合い始めたばかりの若い二人ならいざ知らず、ウン十年も連れ添ってきた二人には、その近距離感がうとましく思える時もあるはず。そんな場合でもとりあえず、1階と2階に分かれて居場所を確保できるということは、かなり心理的にも助けられる場面があるものだと思います。

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1階にいるおかあさんから、2階へのお父さんへ、「お~い、酒のつまみを上へ上げるよ~」などと声を掛けられ、「はいよ~」と、2階のお父さんが受け取る、などという微笑ましい生活ができるのもポップアップルーフのある軽キャンピングカーの良いところ。

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さて、この給電くん、標準装備品は次の通りで、走行充電システム・サブバッテリー(55A)・40Wソーラーパネル・700Wインバーター・外部入/出力コンセント・脱着式センターテーブル・スナックテーブル・LEDスポットライト・就寝マット・ミニクッション・オーバーヘットキャビネット・断熱処理・カセットコンロと、おおよそ普通の軽キャンピングカーには標準で付いているであろう装備品は一通り付いています。

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ポップアップルーフの部分が冬場は寒いのではないかという指摘もあるかもしれませんが、FFヒーター(ベバスト)もオプションで装備できるため、キャブコンの室内空間もかなり短時間で十分に暖めることができるFFヒーターであれば、軽キャンピングカーのポップアップルーフ部分など、すぐに暑い位になりそうです。

それこそ2階から「おかぁさ~ん、FFヒーターをちょっと切ってくれないか、2階が暑いよ」などということになるかもしれません。

とにかくベバストのFFヒーターは強力なため、寝具や寝袋などをしっかり準備すれば、真冬のスキー場でもポップアップルーフで就寝することは可能です。しかし、スキー場の駐車場は普通車やRV車、ミニバンなどがアイドリング全開でエアコンを掛けてみんな寝ているため、騒音や排気ガスのことを考えれば、スキー場に行った時位はポップアップルーフは閉めて、1階で寝ることをオススメしますが・・・。

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このアクリル板で蓋をされた薄型の引き出し、オートワン(株)クルーズカンパニーでは、『スナックテーブル』と呼んでいるらしく、なるほど、スナック等が入っていて、それ自体がテーブルの天板デザインとなり、キャンピングカーショー会場の中でもかなり目立っていた装備品のひとつ。

軽キャンピングカーの弱点のひとつである収納の少なさを補う面白いアイデアだと思います。

リアゲートを開けてベッドの下からこんなスナックテーブルが出現したら、初めて見る人はびっくりし、子供は大喜びすることでしょう。そういう意味では、まだ子供が小さいファミリー層のハートもくすぐる楽しい装備品だと思うところ。

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さて、実際の車内をみてみると、やはり就寝スペースを確保するために、どの軽キャンピングカーでも同じ傾向なのですが、『極力家具を少なく・小さくする』という事に腐心しているよう。

壁面に取り付けてある家具は限りなく薄く、天井付近に取り付けてある家具も同じように薄く浅くといった感じで、『架装重量の軽量化に成功!』と、あまり家具などの装備品を取り付け過ぎて車両そのものの重量が嵩まないよう、各社苦労の跡が見えるようです。

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そのような努力のおかげで、1階部分は助手席も利用したベッドとなり、大人1名であれば、かなりゆったりと過ごせそうな空間になっています。

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後部の窓部分はアクリル二重窓をオプションで装備することもでき、バンコンタイプのキャンピングカーの弱点である、窓からの冷えを緩和するのに一役買うでしょう。

アクリル二重窓は価格が高く(オプションで126,000円)と決して安くはなく、経年劣化によって曇ってきたりするのですが、それを上回るメリット(断熱性が良く軽量、事故の際も割れにくく、衝撃吸収力に優れている等)もあるため、国産5×2クラスのキャブコンにおいて、9割以上のキャンピングカービルダーが採用していることを考えれば、高額でも十分な価値がある装備品と言えるでしょう。

価格は、¥2,268,500~(税込)という設定で、こちらは2WD/5MTの価格。

その他ATや4WD、ターボ付きエンジンも選択可能で、使用する場面や状況に応じてベース車両のグレードを選ぶことができます。

車両サイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,970mm、乗車定員4名・就寝定員4名となっています。乗車・就寝共に4名ということは、2名で使用した場合には、軽キャンピングカーと言えども、かなりゆったりと車内を使うことができると思われ、軽自動車ベースのキャンピングカーでも長期の車旅を快適に過ごすことができそうです。

この軽キャンピングカー給電くんに、小型の発電機(ホンダのEu9iなど)を積んで行けば、旅先のちょっとした空き時間にサブバッテリーを満充電することもできるため、より『給電』という意味において、価値ある使い方ができると思います。どうしてもソーラーパネルや走行充電だけでは補充電が不足気味になるため、それを補う意味でも100V電源でのチャージは不可欠だと思います。

車旅・釣り・天体観測・登山・写真撮影など、軽キャンピングカーの活躍する場面は多いため、『給電くん』のようなコンパクトでありながら就寝時には居住スペースが拡大するキャンピングカーはとても重宝すると思います。

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