軽キャンピングカーの株式会社stage21製『リゾートデュオ』を詳しく検証

東京ビッグサイトで開催された『ツーリズムEXPOジャパン』に出品されていた、株式会社stage21製のリゾートデュオという軽キャンピングカー(軽キャブコン)を詳しく検証。

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会場に訪れる女性の中からも「カワイイ」という声も多く聞かれた通り、外観は軽キャンピングカーというより、なんだか『おもちゃの車』というような佇まい。ピンクの色も手伝って女性ウケする軽キャンピングカーに仕上がっています。サイドオーニング、ポップアップルーフ、ホイールカバーなど、キャンピングカーとしての装備品も充実していて、カワイイだけの軽キャンピングカーではありません。

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ベース車両は、マツダ スクラムトラック/スズキ キャリイ/ニッサンNT100クリッパーの3種類から選ぶことができ、今回のショーに出品されている車両はがベース車両になっています。展示会場内にはこの他にも軽キャブコンが何台か展示されていましたが、ニッサンNT100クリッパーをベース車両として採用している軽キャンピングカーがほとんどでした。

他のベース車両もある中、選ばれているというのは何らかの理由があると思うのですが、多分推測するには、

1.ベース車両の仕入れ価格が安い(ベース車両の仕入れ価格が安ければ、完成車の価格を抑えることができるため、売りやすくなる)
2.架装しやすい形状になっている
3.日産車というブランドイメージが消費者が購入する際の安心材料になっている

などが考えられますが、この辺りは一度軽キャンピングカービルダーに質問をしてみたいところ。

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エントランスの幅はカムロードなどを使う5×2サイズのキャブコンと同等ですが、絶対的な高さが足りないため、やや身を屈めて車内に入ることになります。車内に入ってもポップアップルーフを展開していなければ天井に頭がついてしまいます。

ただ、ポップアップルーフを展開すれば、車内全体ではありませんが大人でも立って着替えができる程の頭上空間が広がります。軽キャブコンという軽自動車にキャンピングシェルを載せるタイプのキャンピングカーのため、軽ワゴンの車内を改造した軽キャンピングカーと違い、壁面を垂直にすることができる分、車内の広がりや開放感が享受できる上、窓の位置なども自由に設定できます。

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その恩恵にあずかることが一番大きいのが、ポップアップルーフの存在。多くの軽キャンピングカーをはじめ、ハイエースやNV350キャラバンなどでも採用されています。内装家具の質感はマホガニーの無垢材をふんだんに使用しており、一見手作りのパネルに艶出し用のニスを塗ったような感じにも見えますが、これはこれで味わいのある造りとも言えます。

合板パネルに木目のプリントシートを貼っただけのホームセンターで販売されている『カラーボックス』のような家具を装備しているキャンピングカーより、暖かい感じがします。ただ、マホガニーなどの無垢材をふんだんに使用すれば、気になるのはその素材による重量増。

しかし、株式会社stage21製のリゾートデュオはキャンピングカーのシェル部分にFRPではなくアルミパネルを採用し、『アルミをベースにした6層構造のパネルを採用しています。間に断熱材を入れることにより、夏は涼しく、冬でも暖かく過ごせるように設計しています。アルミパネルを採用しているため、軽量化を実現しており、車両重量とあわせ1t前後に収まるようにしています。また、軽量化したことで、走行時での車輌の重さを感じずにラクに運転することができます。※全体がFRP構造のものと比べ200~300kg程度軽く製作しております(当社調べ)』という説明の通り、無垢材をふんだんに使用していても、重量のことを気にする必要はなさそうです。

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軽キャブコンタイプの軽キャンピングカーのため、運転席と後部居室部分の行き来が自由にできるため、後部居住部分を含めた乗車定員は4名で、ポップアップルーフの採用により、就寝定員も4名を確保しています。さすがに大人4名では窮屈な思いをしそうですが、夫婦と小学生以下の子供2人の4人家族であれば十分に使える軽キャンピングカーだと思います。

子供が大きくなってきて手狭になれば、売却してハイエースやNV350キャラバンのバンコンや、5×2サイズのキャブコンにステップアップしてもいいかもしれません。下取りや売却の際にも軽キャンピングカーの中でも軽キャブコンタイプは市場に出回る絶対数が圧倒的に少ないため、思っているより高額で取引されるはずです。

標準装備品として、以下の装備品が付いています。ポップアップFRPルーフ、クッションフロアー、カップホルダー2個、防水ポップアップテント蚊帳付、2段ベッドマット、LED大型照明、アクリル窓、カーテン5ヶ所、LEDスポット照明2個、モスキートネット、カーテンボックス、シガーソケット、2DINメモリーナビ、オリジナルソファベッド、集中コントロールスイッチ、CCDカメラ、アジアンベンチシート(横向き乗車)、電流管理メーター、キャルルックホイルキャップ、2点式シートベルト、105Aサブバッテリー+走行充電システム、ボディツートンカラー、シャワーヘッド、500W擬似正弦波インバーター、運転席リクライニングスライドシート(肘掛付)、給水電動ポンプ、10Aバッテリーオートチャージャー、助手席リクライニングシート、カセットコンロ、外部電源ソケット+ケーブル、各シート生地張替え、ギャレー・バタフライテーブル、跳ね上げ式リアハッチ、マホガニーむく材フロント仕切り家具、給排水タンク 各10リットル、マホガニーむく材左右収納家具、移動式テーブル、となっていて、唯一必要ないと思われるのが、カーナビだと思います。

それというのも最近のスマホのカーナビ機能はかなり優秀で、わざわざお金を掛けてカーナビを車に装備する必要はないと感じているから。その浮いたお金でオプション品である、FIAMMA サイドオーニング 2.6m/105,000円を装備した方がいいと私は思うのですがいかがでしょうか?

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全体的な車両価格は、ニッサンのNT100クリッパートラックがベースのものであれば、239万円(税抜き)からになっています。これは他のベース車両を選択した時も同じで、あとはオートマにするか4WDを選択するかによって価格が変わってきます。惜しむらくはベース車両が軽トラックということの宿命なのか、ATが3速までしかないところ。

これはどのベース車を選択しても同じで、こればかりは仕方ありません。元々軽トラックは農作業などをする車という位置づけでもある以上、ラグジュアリーとか快適とかというフレーズとは縁遠いもの。それでもそんなデメリットを感じさせないようなポップな感じの軽キャンピングカーに憧れる方も多いと思います。軽8ナンバー登録車になるため、

・自動車税⇒年間4,000円
・重量税⇒6,600円
・自賠責保険(25ヶ月)⇒16,520円
・取得税⇒車両+架装費の2%

という具合に維持費をはじめとした諸経費が安いのも軽キャンピングカーの魅力。

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注目度抜群の軽キャンピングカー、『株式会社stage21製のリゾートデュオ』是非一度キャンピングカーショーなどで実車を見てみることをオススメします。

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