株式会社コイズミの軽キャンピングカー ハスラー・ツーインワンを詳しく検証(ベバストの後付けサンルーフの検証)

株式会社コイズミが展示中の軽キャンピングカー、ハスラー ツーインワンを今回は詳しく見ていくことにします。

ハスラー ツーインワン

ベース車両は2014年5月頃に注文した方が、10月頃に納車される程の人気になっていて、2014年の秋頃になってようやく街中でもチラホラ見掛けるようになりました。カラーバリエーションも豊富で、展示車両はオレンジ色ですが青やピンクなどのポップな色もあり、遊び心溢れる軽自動車となっています。

その大人気車であるハスラーを軽キャンピングカー仕様にしたものが、株式会社コイズミのハスラー ツーインワンとなります。

CIMG0263

まず最初に目に入るのが、ルーフキャリアに取り付けられたルーフテント(オートホームコロンブス)の存在。これだけで何か普通の軽自動車と違うのではないかと思わせるところ。2014年の秋時点ではまだまだ納車が進んでいないため、見掛けることが少ないハスラーですが、納車が進んでくれば街中にハスラーの姿が溢れるようになり、珍しくも何ともなくなってしまいます。

そんな没個性的な軽自動車になってしまっても、ルーフテントを屋根に積んでいるハスラーなら、他車との差別化が可能。さらに、このルーフテントにベース車両であるハスラーのサンルーフから車外に出ることなく上がることができる模様。

「ん、スズキのハスラーにサンルーフ仕様車なんてあるの?」と、疑問がわいたため、早速スズキのホームページをチェックしてみると、やはり設定は無いようです。そこで、ハスラー ツーインワンの主要緒元のパネルを改めて見てみると、サンルーフの項目のところに『Hollandia100』という、あのFFヒーターで有名なベバストが製造している後付け用サンルーフが装備されているようです。

Hollandia100

ベバストと言えばキャンピングカーのFFヒーターのことを指し、キャンピングカー業界では知らない人はいないという位。しかし、ベバストが後付けのサンルーフを製造していることは、恥ずかしながら知りませんでした。以下、ベバストの後付けサンルーフ、『Hollandia100』の仕様と特徴。

◆手動チルト&ガラス脱着方式

換気の場合はチルト、開放感を満喫するならフルオープンと使い分けることが出来ます。

◆シール構造

耐水性、耐久性に優れた特殊形状のウエザーストリップを採用しています。

◆ボディ強度

頑丈なフレーム構造で、モノコックボディの強度を十分維持しています。

◆信頼の品質

ベバストのサンルーフはドイツ、フランス、日本の厳正な規格テストをクリアーしています。

・ドイツ技術監査局公認規格テスト「TUV」
・フランス規格テスト「UTAC」
・国内サンルーフ構造基準「日本自動車工業会」

◆車検適合

後付サンルーフは指定部品に定められていますので、構造変更や記載変更の手続は不要です。

・サンルーフ本体寸法(mm)782X412
・ガラスパネル寸法(mm) 748X378
・ルーフカット寸法(mm) 763X395
・有効開口寸法(mm)  702X335
・ヘッドライナーカバー寸法(mm)820X460
・チルトアップ寸法(mm) 85
・梱包箱寸法(mm)  895X540X95
・ユニット重量(kg)  6
・インターネット販売価格(税込)¥59,400-

後付サンルーフは、1986年から日本国内の販売を開始して今までに2万台以上の出荷実績があります。欧米では後付サンルーフは年間数万台の需要があるポピュラーな商品です。一度使ってみると、その快適さが良く分かります。

ハスラー ツーインワン

ということで、この後付けのサンルーフを取り付け加工して販売しているのが、株式会社コイズミの軽キャンピングカー、ハスラー ツーインワンという訳。車両価格は別で、後付けサンルーフ取り付け費用、ルーフテント(オートホームコロンブス)の取り付け費用を合わせて73万円という価格設定・

ハスラー ツーインワン

ですから、後付けサンルーフが取り付けられる車両であれば、どのような車にサンルーフを取り付けることが可能で、さらにルーフキャリアが取り付けられる車両であれば、ルーフテント(オートホームコロンブス)なども取り付け可能になるということ。

ルーフキャリアはRV INNOのキャリアバーを3本使用。このキャリアバーが3本というところにもノウハウがあるようで、一見3本より4本の方が加重が分散されて良さそうに感じますが、ルーフテントの(オートホームコロンブス)前後のバランスを考えた時に、最適なキャリアバーの本数は3本だという結論に達したということです。ガスダンパーを使用しているため、開閉にそれ程力を必要とせず、展開してしまえば大人2名が就寝できるスペースを確保することができます。

ルーフテント(オートホームコロンブス)のチェッカーフラッグ塗装はオプションということですが、ここは自分で好きなデザインをどこかに依頼してペイントしてもらう手もあり、そうなれば、世界で1台のオリジナル軽キャンピングカーの出来上がりです。ルーフテント部分で過ごすには、真夏は暑過ぎるし、冬場は寒過ぎるなどという問題もあるかもしれませんが、夏場は涼しい高原で夜間に使用するとか、冬場は低電力で作動する電気毛布などを持ち込んで使用するなどと工夫をすれば、快適に就寝できるのではないかと思います。

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ボディーカラーがオレンジ色のため、内装も当然のようにオレンジ色をメインカラーとして採用。運転席側から車内を覗き込んで見ると、オレンジのインパネにオレンジのマットの姿が目に飛び込んできます。マットの下は木製のスノコのようで、木製スプリングの役割を持たせているようです。

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しかしこのマット部分においては、天井高が絶対的に不足するため、マット上に座れば天井に頭がついてしまうと思われます。

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そのため、前方に開いたベバストの後付けサンルーフより屋根の上に設置してある、ルーフテント(オートホームコロンブス)にのぼり、そこでくつろぐスタイルが一番いいかもしれません。

雨の時でも車外に出ないでルーフテントとの行き来ができるのはいいところで、通常のルーフテントであれば車体の外側からやや不安定なはしごなどを使って乗り降りしなければならないため、安全性という面から考えても、このツーインワンという構造は評価できるものがあると思います。

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何より、ベース車両はこのハスラーに限らず、今持っている軽ワゴン車などにもサンルーフとルーフテントは後付け可能なため、軽自動車で車中泊を快適に楽しみたいという方にもオススメの方法と言えるでしょう。バリエーションをいろいろと増やしながら展開をしているようで、次のキャンピングカーショーにはどのベース車両を使ってくるのか、楽しみでもあります。

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