ロータスRV販売 ek-cruise(イーケークルーズ)を詳しく検証&電子レンジの使い勝手を確認
ロータスRV販売が製造する、ek-cruise(イーケークルーズ)は、軽ワゴン車の車体をそのまま使った軽キャンピングカー。
ポップアップルーフなどを装備していないため、乗車定員4名に対して就寝定員は2名となっています。二人旅用と割り切れば、ポップアップルーフなどの重量物が屋根上に載っていない分、走行安定性に優れ、総重量も重くないことから、走行性能に不満はないはず。
エンジンもターボ付きのグレードが採用されているため、軽キャンピングカーと言えども、普通の軽ワゴン車同様の走行性能だと思われます。
2名用と割り切っているとは言え、運転席・助手席より後部部分をフルフラットにした場合は、かなりの広さが確保できています。乗車している女性の身長は163cm、普通に車内で座ることができ、もちろん天井に頭がつくこともありません。
この体勢で車内の装備品に簡単に手が届くところが軽キャンピングカーのいいところ。後部キャビネット上部に電子レンジが装備され、座った場合の目線の位置という微妙な位置関係ではありますが、これを下に持ってくれば就寝スペースを圧迫するため、この位置にするしかありません。
カップホルダーが多数装備されていて、その数『8個』2人仕様の割にはカップホルダーが多いと感じるところですが、下の家具の連結のために使用しているような部分もあるため、全てを使用するということではないようです。
身長163cmの女性が寝転がってみるとこんな感じで、もちろん頭、足共につっかえてしまうようなことはありません。運転席部分を頭にして寝ると、ちょうど目の前に電子レンジ下に設置してある液晶テレビが見えるような感じになります。
地デジチューナーとサブバッテリー(パワーソニック)1000Wのインバーターを装備しているため、車内でパソコンを使ったり、携帯電話を充電することも可能。
エンゲルの小型冷蔵庫も標準装備品に入っているため、飲み物などを冷やしておき、道の駅や高速道路のサービスエリアなどで就寝する前に冷たいビールなどを飲むことも可能。
家具自体は後部に集中し、その他の部分にキャビネットなどがない分、軽量化が図れている軽キャンピングカーだといえます。車両サイズは、全長3,390mm × 全幅1,470mm × 全高1,880mmと、高齢者や女性でも扱いやすいサイズになっています。この扱いやすいサイズというのが意外に重要で、ハイエースやカムロードなどを使ったバンコンやキャブコンは居住性はいいとしても、普段の取り回しに苦労する場面があるのも確か。
旅先での取り回しに苦労するようなキャンピングカーでは、出かけるのが億劫になってしまうため、『結局使わない』ということになるのは勿体無いと思います。
それこそ二人で週末に少し遠くの温泉に行き、そこで美味しいものを食べ、お風呂に入ってその後軽キャンピングカーの中でゆっくりとくつろぐ、というような使い方であれば、この位の軽キャンピングカーでも十分なのではないでしょうか。