ビークルの200系ハイエースバンコン『クッチェッタ・カナート』を詳しく検証

ハイエースやキャラバンのバンコン製作における老舗である、ビークルの200系ハイエースバンコン『クッチェッタ・カナート』を今回は詳しく検証。

クッチェッタ・カナート

200系ハイエースのロングボディーは、スーパーロングのハイルーフ仕様を見慣れた人には小さく感じるかもしれませんが、ハイエースはこのサイズが一番取り回しも良く、使いやすいことも事実。

全長4,695mm×全幅1,695mm×全高2,240というサイズは、2014年に発売された、トヨタのエスクァイアと全長が同じ。それを考えれば、乗用車と同じような感覚で運転ができるため、普通車からの乗り換え組も違和感が少ないはず。

クッチェッタ・カナート

展示会などで販売されている『即納車』であれば、通常注文してから3ヵ月前後掛かる納期を待たずに済みます。

また、展示車両ともなればそれなりに値引きも期待できるため、このような表示をキャンピングカーショー(展示会)などで見掛けたら、チャンスかもしれません。

クッチェッタ・カナート

内装レイアウトは、セカンドシート+サードシートが横向きタイプのもので、乗車定員は8名となっていますが、快適に移動できるのは運転席・助手席+セカンドシートの3人の合計5人までだと思います。

長距離の移動の際は、横向きのサードシートは疲れる上、安全上も問題があると思います。就寝定員は4+1名となっているため、ゆったりと就寝するなら、4名がいいところではないでしょうか。

クッチェッタ・カナート

内装デザインに関しては、床の色、家具の色、シートの色などに落ち着いた色を使っているため、非常にシックな感じを受け、この辺りの色使いはさすがだと思わせるところ。

クッチェッタ・カナート

ビークル社の内装家具造りの技術には定評があり、このようなタイヤハウスなどの処理の難しい曲面部分の処理も実にキレイにできています。

クッチェッタ・カナート

この部分は収納庫の中になるため普段は収納庫の扉に隠れてしまう部分ですが、このような見えない場所をキッチリ造り込んでくるキャンピングカービルダーには好感が持てますね。

クッチェッタ・カナート

最近のバンコンに流行っているのがこのような小さなシンク。そのサイズが分かりやすいように『お台場キャンピングカーフェア』のA4のパンフレットを横に置いてみましたが、そのA4サイズより小さいということが分かります。

これでは普通に手を洗うだけでも周囲への水ハネは避けられないため、そっと手をこすり合わせて手を洗う必要がありそうです。

実用的な使い方としては、車内で歯を磨く時に使う水をコップに受けて使ったり、タオルを濡らしてテーブルを拭く時に水を使う程度かもしれません。間違ってもここで顔などを洗ってはいけません。周囲がびしょ濡れになってしまいます。

これはビークルのバンコンに限った装備品ではなく、ハイエースやキャラバンのバンコンの多くにこのようなミニマムサイズのシンクが最近は多く採用されるようになっています。

これだけ小さいシンクのため、給・排水タンクも10Lと、小型のタイプが採用されています。車内のスペースを有効活用し、キャンピングカーの構造要件を満たすにはこのような苦肉の策が必要なことは分かるのですが、やや実用性に疑問が湧くところです。

クッチェッタ・カナート

この、ビークルの200系ハイエースバンコン『クッチェッタ・カナート』の主な装備品は、エアコン(デュアル)、リアヒーター、給・排水タンク10L、外部電源、サブバッテリー、カーテン(遮光)、収納庫、断熱材+フルトリム、というような内容。

この内容で、ガソリンエンジン・2WD・ATのベース車両であれば、価格は356万円(税抜き)と、200系ハイエースのバンコンとしてはそれ程高額ではありません。

冷蔵庫や調理器具(カセットコンロ)もオプション扱いのようで、確か調理器具はキャンピングカーの構造要件に入っていたような気がするのですが、オプション扱いでいいのでしょうか?ちょっと疑問に感じるところ。

こちらに、調理器具の国土交通省によるキャンピングカーの炊事設備の構造要件を参考として載せておきます。

【キャンピングカーの炊事設備の構造要件】国土交通省の公式ホームページより抜粋

クッチェッタ・カナート

と、思って見てると、最後部の収納庫にカセットコンロが入れてあったため、おそらく標準装備されているのではないかと思います。

クッチェッタ・カナート

床面と家具の継ぎ目部分もキレイに処理されているようで、同じ金額を払って購入するのであれば、このビークル社のバンコンのように丁寧に造り込まれたキャンピングカーをオススメします。

このビークル社のクッチェッタをオススメする方は・・・

◆子供が小さい4人家族
◆キャンピングカーを使うのは週末(土日)が多い
◆車中泊をするのは、高速道路のサービスエリア・道の駅など
◆キャブコンのようなキャンピングカー然とした外観ではなく、さりげないキャンピングカーを求めている方
◆旅の荷物が比較的少ない方

といったところでしょうか。首都圏で開催されるキャンピングカーショーには、かなりの確率で出展しているキャンピングカービルダーですから、是非一度ご覧になり、家具のクオリティーなどを確認してみることをオススメします。

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