中古キャンピングカー『カスタムプロホワイト コースターロングEX キャンパー』 1994年式 2WD/AT 走行19.9万km を検証
面白そうなバスコンが中古キャンピングカー市場に出ています。中古キャンピングカー市場自体にバスコンの玉数が少なく、あまり見掛けないバスコンの中でも変り種のような気がする今回のバスコン。
外観はサイドオーニングも装備されておらず、ガラス部分には黒いフィルムが貼られています。
後部が観音開きになっていて、しかもベース車両は『コースターロングEX』とくれば、芸能人が乗って移動するロケバスのような感じがしてしまう私。キャンピングカーには見えません。
1994年式と2016年時点で22年落ち。それにしては運転席周りのデザインは古さを感じさせません。余程私の所有している旧々カムロードの方が古い感じがします。
走行距離は199,000kmということで、「やっぱりロケバスか?」と思ってしまうような走行距離。16万kmそこそこで騒いでいるような私のキャンピングカーとは格が違うような気が・・・。ディーゼルターボエンジンのマイクロバスなので、100万km位は平気で走れるため、まだ寿命の1/5程か。
車両サイズは全長6,990mm×全幅2,020mm×全高2,680mmという大きさで、7mに迫る全長は取り回しにやや不安が残りますが、全幅が2,020mmなので、極端な切り返しのある場所以外であれば、何とかなりそうな気もします。
『カスタムプロホワイト コースターロングEX キャンパー』という中古バスコンで、内装が個性的。セカンド・サードシートは簡易的な感じですが、その後方に何やらウッディーな感じの空間というか、壁がありますね。
とりあえずシートは対面させて使うことも可能。その間にあるテーブルもウッディーな感じ。
バスコンはガラスの面積が大きいため、見晴らしが良いのが特徴。キャブコンのようにエントランス側の窓がミニマムなため、外の景色が見えにくいということはありません。その反面、キャブコンに比べて断熱性は落ちますが・・・。
一番いいのはキャブコン並みの壁面断熱に、強度のある大きなガラス二重窓の組み合わせが一番なのですが、そう言えばそのようなキャンピングカーを製造しているキャンピングカービルダーってありませんね。
こればかりは気軽に「この世に存在しないのなら作っちゃお~」という訳にはいきませんから、どこかのキャンピングカービルダーが開発してくれるのを待つしかありません。
ギャレー方向を見ると、どこかのログキャビンのような造りになっています。液晶テレビなども装備。
この壁の向こうがどのような空間になっているのかということが気になります。
壁に取り付けられているドアが上下に2分割になっている点も気になるところ。
その壁の前、サードシートと壁の間に何やら中途半端な収納スペースらしき空間があり、前オーナーは何に使っていたのでしょうか?謎が深まります。
『カスタムプロホワイト コースターロングEX キャンパー』の主な装備品は次の通り。
カーステレオ(AM/FM/カセット)、ベンチレーター、リヤクーラー、リヤヒーター、走行充電システム、サブバッテリー(ダブル)、外部AC入力、外部充電器、インバーター(120W)、冷蔵庫(DC/14L)、コンロ(カセット)、給水タンク(19L)、排水タンク(19L)、電動ステップ、自動ドア(折戸)
カーステレオがカセットというのが泣かせますが、それ以外は本当に簡易的なバンコンの装備品内容のよう。
セカンド・サードシートをベッド展開すると、長~いベッドになり、通路部分に補助マットなどを敷けばあと2名程就寝てきそう。
これで乗車定員6名、就寝定員6名という内容。
エントランスドア(自動)の脇には小さな収納庫のような家具の姿も。そう言えばこのバスコン、他のバスコンキャンピングカービルダーの多くが採用している、天井部分にある吊り戸棚の姿が見えません。代わりに見えるのは純正のエアコンダクトの姿で、ノーマルのマイクロバスにあまり改造を施さないで作成したバスコンのよう。
さて、いよいよあのウッディーな壁の向こう側を覗いてみましょう。
「ハイ、こんな感じです~」
まぁ、ただのベッドルームでした。これだけ立派な壁と扉があるのだから、その向こうにはカラオケ付きのラウンジみたいな空間が広がっているのかと思いきや、ただのベッドルームでした。
しかしこれだけ広ければ子供の遊び場としては最高で、小さな子供のいらっしゃるファミリーなどには最適なバスコンキャンピングカーではないかと思います。
価格は190万円(税込)と格安で、最近の普通車を新車で買うより断然お得で面白い車だと思うのですが、いかがでしょうか。