中古キャンピングカー『RVランド ランドホーム コースター』 2014年式 2WD/AT 走行1.7万km を検証
私の個人的な憧れのキャンピングカーであるRVランド社製バスコン、『RVランド ランドホーム コースター』という中古キャンピングカーが入庫しています。
全長6,990mm×全幅2,040mm×全高2,690mmという車両サイズのトヨタコースターEXロングボディーがベース車両。
斜め前から見ても長いと感じますが、斜め後方から見るとリアタイヤからの長さがそれなりにあると感じます。窓は断熱パネルで窓埋めされており、ガラス窓の代わりにアクリル二重窓が採用され、バスコンの弱点である、「ガラス面が広いがための断熱性の低さ」を感じさせない仕様。
少し見えづらいですが、最後部に家庭用エアコンの室外機が収められている様子が伺えます。
マイクロバスがベース車両のため、運転席・助手席の間も余裕たっぷり。この上にもう一脚椅子を設置しても余りある空間となっています。
前のオーナーの手によるものでしょうか?ウッド調のインパネカバーに合わせ、ハンドルもウッド調に変更。エアバッグが内蔵されているハンドルのため、純正採用されたものかもしれません。
私もいつかこの運転席に座ってバスコンを運転できる日が来るのでしょうか?そんな夢を見させてくれるような光景です。
運転席から後ろを振り返ると、7m近い全長の車両のため、最後部の窓が彼方に見えるよう。
バスコンの定番レイアウトである、エントランス脇のダイネットスペース。5名でテーブルを囲むことができる仕様となっています。
エントランス側から見たダイネット部分。清潔感のあるシートと家具の色使いで、見た目もスッキリとした感じを受けます。
ガスコンロの隣にシンクの組み合わせ。この組み合わされているシンクのボウルが実用的で、現車に装備されている物を見たことがあるのですが、必要十分な深さと大きさがあり、実際に食器などを洗っても水が外に飛び散りにくい造りとなっています。
簡易的なシンクを装備するキャブコンやバスコンが多い中、本当に使える実用的な装備品を採用するあたり、やはりキャンピングカーに対して造詣の深いキャンピングカービルダーなのだと感じるところ。
電子レンジの下に冷蔵庫を配しているあたり、使い勝手をトコトン追求していると思います。電子レンジを装備しているのだけど、二段ベッドの下部や、頭より高い場所に設置しているキャンピングカーもあるため、実用的な高さと位置に装備してあるということも非常に重要なことだと気付かされます。
こちらはリアベッドの様子。中央天井付近に家庭用エアコンの室内機の姿が見えます。室内空間が広いバスコンであれば、やはりこのクラスのエアコンというか空調設備は必要。
ベッドマットを外せば自転車なども車内に積載可能なスペースが出現。
発電機搭載していないため、190Ahのサブバッテリーを2基積み、1,500Wのインバーターで静かに駆動させるシステムを構築。やはり現在のエアコン用電源システムとしては最強かと・・・。
もう少ししてリチウムイオン蓄電池の価格が下がってくれば、さらにキャンピングカーの電源関連は選択肢が広がる上に利便性が高くなると思われます。
液晶テレビが1インチ1万円と言われていた時代がありましたが、今やその8~10分の1程の価格で流通していることを考えれば、リチウムイオン蓄電池も技術革新とコストダウンにより、一般的になる日が必ず来ると思っています。
その時は私のキャブコンにもリチウムイオン蓄電池とインバーターを組み、家庭用エアコンの導入も検討できそう。でもその前に車体自体が持つかどうかですが・・・。
などと考えつつ、『RVランド ランドホーム コースター』の主な装備品は次の通り。
ABS、ETC、TVアンテナ(地デジ)、TV(液晶19インチ)、カーナビ(SD/フルセグ)、バックアイカメラ、サイドオーニング(4.5m)、ベンチレーター(MAXXFAN×2)、アクリル2重窓、リヤクーラー、リヤヒーター、FFヒーター(ベバスト)、走行充電システム、サブバッテリー(190Ah×2)、外部AC入力、外部充電器、インバーター(1,500W)、冷蔵庫(DC)、コンロ(2バーナー)、電子レンジ、給水タンク(19L)、排水タンク(19L)、セパレートエアコン、純正エアサスペンション、オートスイングドア、フロントオートエアコン、リヤスポイラー、ミラーモニター、寒冷地仕様、特注ダイネット側窓埋め架装、フロント/リヤ車幅灯、アルミホイール付タイヤ
マイクロバスらしく、オートスイングドアが装備されているのは良いですね。タクシーのようにドアを内側から自動で開けることができるのはちょっとした贅沢。そんな気分にさせてくれるキャンピングカーでもあります。
ダブルのベンチレーターやフロントオートエアコン、リアセパレートエアコン、べバストFFヒーター、寒冷地仕様等、空調や電源関連に十分な投資をしているバスコン。
その代わりと言っては何ですが、カセットトイレやシャワー装備などは無し。ただ、フリールームはしっかりと確保されているため、緊急用として1万円前後のポータブルトイレを設置するのもアリかもしれません。
私も次期キャンピングカーにはカセットトイレは必要なく、フリールームにポータブルトイレを設置しようと考えています。カセットトイレは確かに便利ではありますが、ポータブルトイレのように移動させてフリールームを物置として使えないため、移動できるトイレの方が良いと思っています。
さらに、カセットトイレは古くなってもなかなか交換できませんが、ポータブルトイレであれば1万円ちょいで新品を手に入れることができるため、清潔な状態を長く保つことができるというのもその理由。
もちろんフリールームであれば、コートなどを掛けておくクローゼットとしての機能も果たします。
2014年式と2017年時点で3年落ちという高年式中古バスコン。4,009ccのディーゼルエンジンの最高出力は180馬力。走行距離は17,000kmと、慣らし運転程度しか走行していません。
本来であれば、20人以上乗れるマイクロバスを乗車定員10名、就寝定員5名で使用するのですから贅沢の極み。この贅沢仕様のバスコンのお値段は1,470万円(税込)。
「高いなぁ~」と思われるかもしれませんが、新車価格は2,000万円近いものがあったと思われる仕様だけに、それを考えると随分とお得な気がするのは私だけでしょうか?
なかなか普通のサラリーマンが購入できるキャンピングカーではありませんが、憧れの1台であることには違いありませんね。