中古キャンピングカー『セキソーボディ KD520』1995年式2WD/AT走行19.1万km を検証
セキソーボディというキャンピングカービルダーのKD520という中古キャンピングカーが出ています。1995年式と2014年現在で19年落ちというかなり古い中古キャンピングカー。
走行距離も191,000kmとこちらもなかなかのもの。ただ、ベース車両は三菱キャンターの直4OHCディーゼルで排気量は4240cc。
ディーゼルエンジンは走行距離が100万キロを超えてから各社の耐久性に違いが出てくると言われているだけに、まだその20%も走行していないエンジンは、走行距離に関しては気にする必要はないと思われます。
私のキャンピングカージルも走行距離が15万キロを超えていますが、今のところエンジンに不具合らしい不具合は起きていません。
しかし今見るととっても新鮮な感じに見えてしまうこの『無骨』な外観は、『アウトドア用の車!』という雰囲気満載で、私が好きなデザイン。
全長5,350mm×全幅1,940mm×全高2,950mmと、現在主流の5×2サイズのキャブコンより全長が長いため、車内のゆとりもなかなか。三菱キャンターの2t車がベース車両のため、後輪がダブルタイヤになっている点も評価大。
価格は118万円(税込)と、中古キャンピングカーとは言え100万円台でこれだけのキャンピングカーが手に入るのですから、中古キャンピングカーはお得だと言わざるを得ません。
このような安い中古キャンピングカーを見掛ける度に、「この中古キャンピングカーはここをこうして、あ~して」などと頭の中で考えるのが私は大好き。自分自身が乗っているキャンピングカージルも「今度はアレを直そう」とか「あのパーツも付けてみたいな」などと考えている時が本当に楽しいものです。
ということで、年式が古いため内装・外装共にややくたびれている感はありますが、今回は118万円で購入した中古キャンピングカーを100万円掛けてリフォーム(改造)するという視点で見てみたいと思います。
まずはダイネット部分から見ていきます。ここでは、ダイネット部分にあるシートやサイドソファーのマットと表面のカバーを新品にしたいと思います。部材・工賃を含めると約10~20万円程の費用が掛かると思います。テーブルや家具などはまだまだしっかりしているようなので、自分で掃除すれば大丈夫でしょう。
室内の壁紙も汚れているようであれば張替えをしたいところ。全て張り替えて10~15万円程だと思います。
カーテンもできれば新品にしたいところ。こちらはホームセンターなどでサイズが合う遮光性のあるカーテンを購入すればいいかと思いますが、キャンピングカー内では、難燃性の生地を選ぶのもお忘れなく。全部の窓のカーテンを交換しても3万円程。
天井には年季の入ったルーフクーラーが張り付いていますが、今どきこんなルーフクーラーは時代遅れのため、思い切って撤去し、エントランス脇のスペースに窓掛け用クーラーを取り付けましょう。クーラー本体、ドア、工賃を含めて10万円程。
次はトイレルームですが、カセットトイレもあまりキレイな状態ではないため、ここは思い切って撤去し、空いたスペースにポータブルトイレを置いておけば十分かと。ポータブルトイレ代2~3万円が必要。
お次は冷蔵庫(3WAY)ですが、ここまで古くなるとLPガスでの冷却は期待できないため、これも撤去してしまいましょう。余程長期のキャンピングカーでの車中泊旅などに出掛けない限り、大き目のクーラーボックスがあれば十分です。大きめのクーラーボックスとして1万円程。
次はガス式のFFヒーターですが、これも昨今のキャンピングカーへのLPガス充填拒否問題の解消のため、思い切って撤去します。代わりに軽油で作動する『ベバストFFヒーター』を取り付けます。これは少々お高く、20万円程。
次はシンクとコンロですが、ホーローのシンクは丈夫なためこのまま使用し、水栓金具を新品に交換すれば随分と雰囲気が変わるはず。新品の水栓金具も1万円あれば相当立派なものが手に入ります。
コンロはLPガスの撤去に合わせて撤去し、カセットコンロを固定できるようにすれば、車検も問題ナシ。カセットコンロ代0.5万円。
バンクベッドのマットがヘタっているようなので、これも交換です。2~3万円程かと思います。
外装パネルはまだ艶があるようなので、サビなどが浮いているところをケアするに留めます。費用は概算ですが、20万円を上限予算とし、板金屋さんと相談の上、できるところまでやってもらうという方法もあります。
発電機も積んでいますが、できれば国産のポータブル発電機に交換したいところ。ホンダのEu16iがあれば十分でしょう。15万円前後で手に入ります。
後は、ルーフクーラーを撤去した跡地にファンタスティックルーフベントファンなどを装備すれば、車内の換気もできるようになります。工賃含めて5万円程。
タイヤも新品にするのであれば、10~15万円といったところ。
まとめてみると・・・、
・ソファー・・・・・・・・・・約20万円
・バンクベッドマット他・・・・約5万円
・室内の壁紙・・・・・・・・・約15万円
・カーテン一式・・・・・・・・約3万円
・窓掛けクーラー一式・・・・・約10万円
・ポータブルトイレ・・・・・・約3万円
・クーラーボックス(大)・・・約1万円
・ベバストFFヒーター・・・・約20万円
・シンク用水栓金具・・・・・・約1万円
・カセットコンロ・・・・・・・約0.5万円
・外装塗装他・・・・・・・・・約20万円
・ポータブル発電機・・・・・・約15万円
・ルーフベントファン・・・・・約5万円
・タイヤ一式・・・・・・・・・約15万円
合計で133.5万円と、100万円を超えてしまいましたが、全てをする必要はなく、予算に合わせて削ればいいだけのことですから、自分のキャンプスタイルに合わせてリフォームをするのがいいと思います。
ただ、全てやっても250万円程で乗車定員10名、就寝定員6名の快適なキャンピングカーが手に入ると思えば、安いものではないでしょうか?
今回の検証、自分でやっていて非常に面白かったため、私の古いキャンピングカージルでも今度やってみようかな・・・。