中古キャンピングカー『グローバル キング5.3』 2001年式 4WD/AT 走行7.7万km
私にとっては懐かしい感じのするキャンピングカーが中古キャンピングカーとして出ています。グローバルという今は倒産して無くなってしまったキャンピングカービルダーが製造していた『キング』という名前のキャンピングカー。
私が今のジルを購入する際に、この『グローバル キング5.3』とどちらにしようかと非常に迷ったキャンピングカーでもあります。
最終的には全長が5m以内(当時の賃貸アパートの駐車場にはそれ以上の長さの車両は置くことが出来なかった)ということと、予算の関係でジルにした訳ですが、やはりこの『グローバル キング5.3』は今でも私にとっては気になる存在。
確か価格はジルより100万円程高額だったような記憶があり、予算的にも手が届くキャンピングカーではなかったことは確かではありますが、今でも憧れていることには変わりありません。
何がそんなにいいのかと言われれば、やはり今の時代でも十分に通用する内装家具の丁寧な造り込みとデザインにあります。
車両サイズは、全長5,390mm×全幅2,050mm×全高3,060mmと5×2サイズのキャブコンよりやや全長が長いのですが、その400mmの差が室内空間に余裕をもたらし、サイドソファーを含めて室内の広々感はなかなかのもの。
この『グローバル キング5.3』の装備品は次の通り。
ジェネレーター、サイドオーニング、ルーフエアコン、シャワー、電子レンジ、温水ボイラー、フロントエアコン、ギャレー、リヤエアコン、リヤクーラー、走行充電システム、リアヒーター、GPS(ナビゲーション)、ルーフレール/ラダー、バックアイカメラ、冷蔵庫(3WAY)、サイクルキャリア、トイレ(カセット)、フォグランプ、FFヒーター(ガス)、アルミホイール、オーディオ(カセット)、ETC、外部シャワー、CDチェンジャー、となっています。
ルーフエアコンは当時のキャンピングカーの装備品としてはかなりの贅沢品で、装備しているキャンピングカーは少なかったもの。2015年現在ではキャンピングカーへの家庭用エアコンの普及によりわざわざルーフエアコンを選択する必要はありませんが、当時はルーフエアコンがスタンダード。
このまま使用しても良いのですが、壊れてしまった時には国産の家庭用エアコンに変更してもいいかもしれません。幸いこの グローバル キング5.3にはジェネレーター(発電機)も装備されているようですから、家庭用エアコンを装備すれば即快適な空調環境が手に入ります。
温水ボイラーや3WAY冷蔵庫、FFヒーターにLPガスを使用する点においては少々不安が残りますが、10年以上前の中古キャンピングカーの多くはLPガスをパワーソースとした装備品が多く採用されているため、これは仕方のないことかもしれません。
車内のレイアウトは、このサイズのキャンピングカーとしては珍しくセンターエントランスではなく、あえてリアエントランスとし、フロント部分にダイネット・サイドソファー、リア部分にトイレ・シャワールームを配置。
さらに後部に二段ベッドを装備しない代わりにトイレ・シャワールームの隣にクローゼットを持ってくるなど、かなり車内空間を贅沢に使った内装レイアウト。
これで乗車定員6名、就寝定員5名という構成で、バンクベッドに3名、ダイネット部分に3名の合計5名の就寝定員を確保。もちろん二段ベッドがあればプラス2名は就寝できるのですが、あえてそうしなかったのは室内空間を贅沢に使うためでしょうか。
グローバル キングシリーズには、この他にWD(ダブルデッカー)という二段ベッド仕様の車両もあり、そちらは就寝定員重視のキャンピングカーだった記憶があります。
ベース車両はカムロードの旧モデルですが、私の好きなパートタイム4WD/ATのディーゼルエンジン仕様。最大馬力とトルクは91PS / 19.5kg-mとかなり非力ではありますが、ベース車両が古いだけにこの辺りは仕方のないところ。
さすがに2001年式と、2015年現在で14年落ちの中古キャンピングカーとなるだけに、装備品の古さ感は否めませんが、内装に使われている無垢材の家具の質感は素晴らしいものがあり、装備品を入れ替えればまだまだ十分に使える中古キャンピングカーだと思います。
走行距離は77,600kmと、14年落ちの中古キャンピングカーとしては標準的。あ、そう言えば私の所有しているキャンピングカージルも2001年式で14年落ち。走行距離が15万kmを越えていることを思えば、まだまだこの中古キャンピングカーの走行距離は少ない方。
この中古キャンピングカー『グローバル キング5.3』の価格は270万円(税別)という価格。「憧れのグローバルのキングが300万円以下で手にはいるのかぁ~」と、感慨もひとしお。
やはり中古キャンピングカーって昔憧れたキャンピングカーを手に入れたい方にとっては、非常に魅力的だと改めて思う私でした。