中古キャンピングカー『YMS OX(ヨコハマモーターセールス オックス)』 2000年式 2WD/AT 走行5.4万km を検証
私にとっては少し懐かしい感じのする中古キャンピングカーが出ています。その名も『YMS OX(ヨコハマモーターセールス オックス)』というキャンピングカー。
このキャンピングカーは私がキャブコンンを買おうと思った当時から販売されていたキャンピングカーで、このオックスとグローバルのキングと共に購入を検討した車両。
結局、購入金額の面で諦めざるを得なかった訳ですが、今でも街で見掛けると当時の思い出がよみがえってきます。
やはり『いすゞ エルフ』をベース車両としているだけあり、新車価格も当時は600万円以上と、私の所有しているバンテックのジルより100万円以上高額な価格設定であったため、手が届きませんでした。
2000年式と2015年現在で15年落ちの中古キャンピングカーとなりますが、今でもその外観は古さを感じさせることなく、スタイリッシュだと私は思っています。
3,100ccのディーゼルエンジンは94馬力とやや非力ではありますが、当時キャンピングカーのディーゼルエンジンはカムロードも含めてエンジン馬力は軒並みこんなもの。
決してキビキビ走る訳ではありませんが、キャンピングカーはやたら飛ばす車両でもないため、加速が多少鈍くてもそこはそういう車だと割り切って乗るしかありません。
どうしても走りを求めるのであれば、200系ハイエースやNV350キャラバンベースのバンコンか、現行型のカムロードのディーゼルターボエンジンを搭載したベース車両を持つキャンピングカーを検討しなければなりません。
内装レイアウトは運転席・助手席の後方にダイネットとサイドソファー、その後方にトイレ・シャワールームがあり、最後部にギャレーがある、私の所有しているバンテックのジルと同じようなレイアウト。
強いて言えばサイドソファーとダイネットのシートの位置関係が逆になっているという所が違う位。セカンド・サードシート共に前向きにできる点も同じ。
この中古キャンピングカー『YMS OX(ヨコハマモーターセールス オックス)』の内装家具などの造りを見ていて感じることは、非常にカッチリとした造りで、丁寧に造り込んでいるということ。
やはり老舗キャンピングカービルダーが製造するキャンピングカーは一味違うと感じるところです。
やや渋めの家具色と落ち着いた色のシート生地と相まって、シックな感じのする室内空間となっています。
この『YMS OX(ヨコハマモーターセールス オックス)』の主な装備品は次の通り。
TVアンテナ(地デジ)、カーステレオ(カセットステレオ)、サイドオーニング、ベンチレーター、ガラス2重窓、サイクルキャリア(FIAMMA 2台積)、リアクーラー、FFヒーター(ミクニ)、走行充電システム、サブバッテリー、外部AC入力、外部充電器、冷蔵庫(3WAY 60L)、コンロ(2口)、給水タンク(100L)、排水タンク(100L)、温水ボイラー(LP)、シャワー設備(温水可)、トイレ(カセット)、LPボンベ(5kg×1)
カーステレオがカセットというところが時代を感じさせますが、100Lの給・排水タンクやカセットトイレ、FFヒーターなど、いわゆる『フル装備』の内容となっています。
FFヒーターは現在定番のベバストではなくミクニ製を採用している辺りは何となくこだわりを感じるところ。3WAY冷蔵庫や温水ボイラーなど、LPガスを使用する装備品が多いのも時代を反映している感じがします。
私の所有しているバンテックのジルも同じで、温水ボイラー、3WAY冷蔵庫、ガスコンロ、FFヒーターなどのパワーソースはLPガス。3WAY冷蔵庫とFFヒーターは撤去してしまったため、現在LPガスを必要とする装備品はガスコンロと温水ボイラーのみですが、最近はどちらも使用していません。
この中古キャンピングカー『YMS OX(ヨコハマモーターセールス オックス)』の価格は198万円(税込)という価格で、あの憧れのオックスが200万円そこそこで手に入るなんて、やはり中古キャンピングカーは魅力的だと思うところ。
走行距離も54,139kmとディーゼルエンジン搭載のトラックとしてはほとんど走行していないに等しい距離。乗車定員9名、就寝定員5名となっており、4人家族であれば非常にゆったりと車内を使えるはず。
200万円で購入して私であれば、最後部にあるレンジフードを撤去し、3WAY冷蔵庫の冷えが悪ければ1WAYのコンプレッサー式の冷蔵庫に交換して、最初から装備されているカーテンを新品に交換。これだけで随分と車内の雰囲気が変わるはずです。
購入する際に注意する点としては、バンクベッドの前面に大きな窓が付いているため、その窓枠部分からの雨漏りの跡がないかの確認が必要だと思います。
外装部分に関しては、車体下のFRP部分に損傷がないかの確認をすると共に、外部収納庫の扉の状態の確認も欠かせません。
というのも、私の所有しているバンテックのジルは、外部収納庫の扉の中に雨水が滲みてしまい、外板が剥がれそうになっているため。この辺りは常に風雨にさらされている部分でもあるため、入念なチェックは欠かせません。
走行距離も少なく全体的に非常にキレイな状態を保っているため、この中古キャンピングカー『YMS OX(ヨコハマモーターセールス オックス)』の200万円代の価格は非常に魅力的。
現在200系ハイエースのバンコンなどに乗っていて狭さを感じている方や、初めてキャンピングカーを購入する方の入門用としてピッタリな中古キャンピングカーだと私は思います。