中古キャンピングカー『グローバル グランドバッハ』 2009年式 2WD/AT 走行2.2万km を検証

注目度抜群の国産中古キャンピングカーが出ています。滅多に中古キャンピングカー市場には出て来ない、グローバル社のグランドバッハというキャブコン(セミフルコン)キャンピングカー。

グローバル グランドバッハ

グローバルという倒産してしまい今はなきキャンピングカービルダーの製造した、いわゆる『絶版車』という扱いのキャンピングカー。ただ、『絶版車』でもキャンピングカーの装備品などは汎用品が多く使用されているため、メンテナンスに困るということはないと思われます。

コースターをベース車両としているため、走行安定性や動力性能は折り紙付き。排気量4,009ccで最大出力150馬力、最大トルク42.8kg-mというディーゼルターボエンジンのスペックは、やはり伊達ではありません。

いわゆるコースターのボディーを大胆にカットして作成されたセミフルコンのため、室内のレイアウトや造型も自由自在。本来であれば天井付近が絞り込まれているベース車両においても、キャンピングシェルを一から作成しているため、その点も関係ありません。

グローバル グランドバッハ

エクステリアも非常に個性的で、国産のセミフルコンでもここまでデザイン化されたキャンピングカーは存在しないため、一目で『グローバル グランドバッハ』だということが分かります。

グローバル グランドバッハ

内装レイアウトは、センターエントランスを入った正面にL字型のソファがあり、エントランスドアの脇には回転式の単座が配され、運転席・助手席と合わせた乗車定員は6名。

グローバル グランドバッハ

最後部にはダブルサイズのベッドルームがあり、その間にトイレ・シャワールーム、ギャレーが配されているというレイアウト。

これはバスコンに多く採用されているレイアウトで、やはりキャンピングシェルを架装したセミフルコンにおいても、この鉄板レイアウトは健在のようです。

グローバル グランドバッハ

就寝定員は4名となっていますが、最後部のダブルベッドに2名と、運転席・助手席の頭上に吊り下げ式のベッドが装備されており、この吊り下げ式ベッドに2名が就寝するという珍しい装備品が装備されています。

グローバル グランドバッハ

吊り下げ式ベッドのヘッドクリアランスはさすがに狭いものがありますが、無理にL字ソファーをベッド展開せずに4名が快適に就寝するには、この方法がベストということでしょうか。

グローバル グランドバッハ

全体的に明るめの無垢材の家具を使用し、非常に清潔感とモダンな印象を与える内装で、ヨーロッパのキャブコンにも引けを取らない出来栄え。

この、『グローバル グランドバッハ』の主な装備品は次の通り。

アルミホイール、ETC、TV(19インチ液晶)、カーナビ(SDメモリー・地デジ)、バックアイカメラ(カラー)、ベンチレーター(吸排気)、アクリル2重窓、リアクーラー、FFヒーター(ベバスト)、ルーフエアコン、走行充電システム、サブバッテリー、外部AC入力、外部充電器、インバーター(300W)、発電機(トラベラー2500H)、冷蔵庫(DC/90L)、コンロ(2バーナー)、電子レンジ、給水タンク、排水タンク、温水ボイラー(LP)、シャワー設備(温水可)、トイレ(カセット)、レカロシート(運転席・助手席)、カセットガス供給器、フリップダウンモニター、ベンチレーターカバー、車載用地デジチューナー、となっています。

グローバル グランドバッハ

発電機でルーフエアコンを駆動させるのは、やはりこの時代(2009年)の最先端を行く装備品。現在(2015年)であればここは迷わず国産家庭用エアコンをチョイスする場面ですが、それは最近の話。

グローバル グランドバッハ

温水ボイラー設備もLPガスを要求する装備品ですが、ここはカセットガス供給器を使って、キャンピングカーのLPガスの重点拒否問題をクリア。

グローバル グランドバッハ

おそらく前のオーナーは運転のしやすさや、足回りに非常に力を入れていたようで、運転席・助手席にはレカロのシート。足回り関連では鍛造タイプのアルミホイール(6本で約30万円以上)などを履き、ドレスアップにも余念がなかった様子。

グローバル グランドバッハ

車両サイズは、全長6,220mm×全幅2,200mm×全高2,990mmと全幅がある程度抑えられているサイズのため、取り回しについてもコースターベースのバスコンと遜色はないと思われます。

2009年式と2015年現在で6年落ち。走行距離は22,280kmと、マイクロバスのディーゼルエンジンの走行距離としては慣らし運転程度の距離で、全くエンジン等については問題はないでしょう。

グローバル グランドバッハ

価格は750万円(税込)と、新車価格であれば1,000万円は優に超すであろう中古キャンピングカーが、この価格というのはかなりお買得。

しかもかなりの稀少車両ということもあり、キャンプ旅に出掛けても同じ車両に会うのは稀だと思われます。

グローバル グランドバッハ

そんな幻のような中古キャンピングカー『グローバル グランドバッハ』、探している人は意外に多いようで、かなりのスピードで売約済になっていたのが印象的でした。

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