中古キャンピングカー『グローバル キング』 2001年式 2WD/AT 走行13万km を検証
懐かしい往年の名車である『グローバル キング』というキャンピングカーが中古キャンピングカー市場に出ています。
2001年式と、私の所有するバンテックのジルと同じ2015年時点で14年落ちのキャンピングカーとなります。キャンピングカーを購入した当時にこのグローバル キングも検討をしたのですが、700万円を超える価格に断念したことを思い出します。
パネル工法のキャンピングカーで、スクエアな外観は今見てもカッコいいと思い、街中ですれ違うことがあれば見とれてしまいます。残念ながら製造元であるグローバル社は数年前に倒産してしまっていますが、キャンピングカーのアフターパーツは余程の専用品でもない限り汎用品が流用できるため、メンテナンスにおいては心配ないでしょう。
使用しない時はスカートの中に隠れてしまうエントランスステップも画期的で、トラックに架装しているキャブコンゆえに高さがあるため、2段になっているのも特徴的。
パネル工法のキャンピングカーらしく、天井はフラット。
運転席・助手席周りは私の所有しているバンテックのジルと全く同じ。強いて違いを挙げるのであれば、ディーゼルの2WDがベース車両のため、4WDに切り替えるためのスイッチがインパネに無いことぐらい。
内装レイアウトは、センターエントランスを入った正面にダイネットがあり、最後部に二段ベッド、その間にフリールームを挟むという、キャブコンでは一般的なレイアウト。
14年前のキャンピングカーですが、やはりこのレイアウトは現在のキャンピングカーにも多用されており、5×2サイズのキャンピングカーの中では最も使いやすいレイアウトなのではないかと思います。
サイドソファーが無いタイプなのでダイネット脇のスペースが広々しています。簡易的なシンクとコンロはカセットコンロを採用。
このグローバル キングの主な装備品は次の通り。
●サイドオーニング
●フロントエアコン
●ギャレー
●リヤクーラー
●走行充電システム
●リアヒーター
●バックアイカメラ
●冷蔵庫(12V)
●サイクルキャリア
●FFヒーター(ベバスト/軽油)
●オーディオ(CDデッキ)
●後部2段ベッド
●ファン付きベンチレーター
という内容で、シャワー設備やカセットトイレなどの装備が無いライトキャブコン的な装備内容になっています。
外観からも分かる通り、バンクベッドの天井高はそれなりにあり、これであればゆったりと就寝することができそう。
フロアベッドを展開するとこんな感じで、バンクベッドに2名、フロアベッドに2名、リアの二段ベッドに2名の合計6名の就寝が可能。ちなみに乗車定員も6名のため、全ての乗員のベッドが確保されていることになります。
ダイネット脇にはやや大きめの収納があり、使い勝手が良さそう。
後部二段ベッドはこのような感じで、開口部は小さいですが逆に穴蔵的な感じが子供には受けそう。
天井にあるベンチレーターはうるさいタイプを装備。まぁこれはファンタスティックルーフベントなどに交換すれば済む話なのでいいのですが、気になるのはその周辺にあるシミのようなもの。
おそらくベンチレーター周辺からの雨漏りがあったようで、ここはきちんと補修しなければ周辺の内装材などが腐ってしまいます。
中古キャンピングカーらしく、前オーナーが貼ったであろうステッカーのようなものがそのまま残っています。
本来であれば剥がして内装もクリーニングし、天井の雨漏りも直してから中古キャンピングカーとして販売するのでしょうけど、この中古グローバル キングは現状販売。
走行距離は130,000kmとそれなりに伸びている車両ということと、現状販売ということで価格は148万円(税別)と格安。
一般的な相場からして100万円程安い価格での販売となっています。
現状で購入し、その浮いた100万円を使って自分好みの内装に仕上げるのもいいかもしれません。
エアコンの吹き出し口も一応あります。
FFヒーターはベバスト(軽油)が装備されています。
冷蔵庫は12Vのタイプが装備されていて、これは実用的。
フリールームには何も置いてなく、前オーナーがポータブルトイレでも置いていたのでしょうか?カーペットに何かを置いていた跡があります。いずれにしても中古のポータブルトイレはちょっとアレなので、中古のポータブルトイレがあっても私は捨てて新しいのを買いますが・・・。
こんな内装図も付いていました。コレは分かりやすいですね。
現状販売の格安車のため、いろいろと手を加える場所がありそうな中古キャンピングカーですが、DIYが好きである程度キャンピングカーの知識がある方であれば、レストアベースの車両としていかがでしょうか。