中古キャンピングカー『アネックス ニューマックス5.0』 1997年式 2WD/AT 走行6.5万km を検証
ちょいとと言うか、かなりと言うか、気になるキャンピングカーが中古キャンピングカー市場に出ています。
その名も『アネックス ニューマックス5.0』というキャンピングカー。パネル工法のキャンピングカーですが、セキソーボディーの開発したハイドロバックパネルという強度と断熱性に優れたパネルを使っている車両。
1997年式と2015年時点で18年落ちという中古キャンピングカーになりますが、今でもこのデザインはカッコいいと個人的には思っています。
古いキャンピングカーでもキチンとメンテナンスさえすれば、まだまだ立派に使えるという見本のような中古キャンピングカー。
バックアイカメラのモニターは懐かしい白黒タイプ。カーナビが装備されているのは、やはり最近まで使われていた車両だからでしょうか?
車内のレイアウトは私の所有しているバンテックのジルと同じで、セカンド・サードシートにサイドソファーの組み合わせ。サイドソファーとセカンド・サードシートの位置関係が逆であることを除けば、基本的にはジルと同じレイアウト。
ただ、エントランス脇に大きな収納スペースがある点については、この『アネックス ニューマックス5.0』の方が優秀かもしれません。
ギャレーが最後部にあり、この辺りの造りもジルと同じで、サイズ的にも同じようなもの。
ただ、ジルと違い冷蔵庫が非常に使いやすい場所に装備されています。ジルの冷蔵庫はシンクの下だったので、中の物を出し入れするのにいちいちしゃがみ込まなければならず、少し不便でした。
その点この『アネックス ニューマックス5.0』の冷蔵庫は目線の高さに扉があるため、冷蔵庫の中身を確認しやすく、なおかつ出し入れもしやすいと思います。
冷蔵庫の扉を開けたところ。使いやすそうです。
アネックス ニューマックス5.0の特徴はバンクベッドが大きいこと。車両サイズは全長4,950mm×全幅2,030mm×全高2,870mmとジルとあまり大きな差はありませんが、外観から分かる通り天井のクリアランスが大きく、開放感のあるバンクベッドになっています。
バンクベッドに実際登ったことはありませんが、この写真を見る限り、バンクベッドで大人があぐらをかいても頭上の圧迫感が少ないように思えます。
バンクベッド内から使える小物入れも装備されるなど、よく考えられた車内家具レイアウトです。
アネックス ニューマックス5.0の主な装備品は次の通り。
ETC、カーステレオ(AM/FM/CD)、カーナビ(ポータブル)、バックアイカメラ(白黒)、サイドオーニング(3m)、ベンチレーター、ガラス2重窓、ルーフボックス、リアクーラー、リアヒーター、FFヒーター(トルマ・LP)、走行充電システム、サブバッテリー、外部AC入力、外部充電器、冷蔵庫(3WAY/90L)、コンロ(2バーナー)、給水タンク(66L)、排水タンク(72L)、温水ボイラー(トルマ・LP)、シャワー設備(温水可)、トイレ(カセット)、LPボンベ
という内容で、温水ボイラーやカセットトイレ、FFヒーターなどが装備されたフル装備の中古キャンピングカーとなっています。
カセットトイレの便利さは使ってみないと分からないところですが、間違いなく『あった方が便利な装備品』ということだけは断言できます。このカセットトイレがあるおかげでどれだけ自由気ままな車旅が楽しめることか、その恩恵を120%享受している私が言うのですから間違いありません^^。
2WD/ATのディーゼル車で走行距離は65,800km。おそらく当時の価格で600~700万円前後だと思うのですが、それが中古キャンピングカーとしての今の価格は189万円(税込)というお値段。
私が中古キャンピングカーを見ていて面白いなぁ~と思うことに、もの凄く古いキャンピングカーでも、形さえあって装備品がそれなりに作動するものであれば値段が付くというところ。
普通の車であれば10年も経過してしまえば車両としての価値は『ゼロ』になり、逆に処分するのにお金が掛かることさえあります。
それがキャンピングカーであればどうでしょう。18年前の車両でも立派に価値があります。そこが面白いと私は常々感じています。
例えば500万円の普通車を購入して10年後に価値がゼロになるのであれば、500万円のキャンピングカーを買って10年後に100万円で売却できれば100万円も得をしたことになります。
適切な例ではないかもしれませんが、所有している間にも様々な思い出を作ることができるキャンピングカーは、リセールバリュー以外にもメリットが一杯あると私は思っています。
デメリットも無い訳ではありませんが、それを上回るメリットがあると感じているため、手放すことが出来ないのでしょうね。
話をアネックス ニューマックス5.0に戻します。
運転席・助手席への行き来はセカンドシートを対面させていると少し狭く感じますね。
しかしこのような感じでセカンドシートを前向きにすれば、運転席・助手席の行き来も問題無いように思えます。木目調のフロアの質感が良く、何だか広々して見えるのは気のせいでしょうか。
フロアベッドを展開すれば、車幅一杯のベッドになります。乗車定員9名、就寝定員5名ということですから、家族4人であれば余裕でしょう。