中古キャンピングカー『AtoZ アミティ』 2013年式 2WD/AT 走行1.4万km を検証
中古キャンピングカー市場でも人気の高い小型のキャブコン、いわゆる『ライトキャブコン』と呼ばれるジャンルのキャンピングカーが出ています。
AtoZというキャンピングカービルダーが製造している『アミティ』が今回のお題。
ライトキャブコンということで、車両サイズは全長4,650mm×全幅1,980mm×全高2,740mmという大きさで、カムロードを使った全長5mギリギリのキャブコンより長さが短く、このコンパクトなサイズが人気の秘密。
ベース車両はマツダのボンゴトラックを採用。1,800ccのガソリンエンジンで、最高出力は102馬力。最大トルクが15.0kg-mとやや細い感じはしますが、車両全体の重量が軽いため、そこそこの走りが期待できそう。
全席前向きのレイアウトに後部二段ベッドと、カムロードベースのキャブコンに劣らない車内の広さがあります。
エントランス脇には冷蔵庫を装備。外からも使いやすいこの場所に冷蔵庫があるのは有り難いもの。
シートはセカンド、サードシート共にファスプのシートを採用し、それなりに装備品にはこだわっている様子。
最後部にある二段ベッドも窓が装備された広々したもので、バンクベッド、フロアベッド、後部二段ベッドを使えば乗車定員6名、就寝定員6名と、4人家族であればダイネット部分をベッド展開しなくとも全員が就寝可能。
このダイネット部分をベッド展開しなくても済むというのが、やはり長年キャンピングカーを使用してきた私にとっては非常に魅力的。
遊び疲れた後やキャンプ場バーベキューをしながらお酒を飲んだ後などに、ダイネット部分にある荷物をどかしてベッド展開をするのは本当に面倒なもの。
そのような場面になる度、「あ~後部二段ベッドのあるキャンピングカーがいいなぁ~」と思ってしまう私。
車両の外観からも分かるように、バンクベッドの天井はそれなりに高いキャンピングカー。普段は運転席・助手席上のマットは取り外し、運転席・助手席に行き来しやすいようになっています。
就寝時は真ん中にマットを入れると広々としたベッドに早変わり。大人二名でも余裕の大きさがあります。
シートを対面させるとこんな感じで、やはり家族4人で使うのが快適かと・・・。
ギャレーはシンプルな造り。
天板を外すとシンクの姿が。
シンクの水栓はホースを延ばすことができるタイプを採用し、エントランスドア付近にシンクがあることから、外に伸ばして簡易シャワーとして使うことも可能。
『AtoZ アミティ』の主な装備品は次の通り。
エアバッグ(デュアル)、ETC、カーステレオ、バックアイカメラ(カラー)、ベンチレーター(MAXXFAN)、ガラス2重窓、FFヒーター(ベバスト)、走行充電システム、サブバッテリー(ダブル)、外部AC入力、外部充電器、冷蔵庫(40L)、電子レンジ、給水タンク(10L)、排水タンク(10L)
窓がガラス2重窓というのがなかなかポイント高い装備品。普通乗用車であればかなりの高級車にしか採用されていないガラス2重窓。アクリル製の窓と評価は二分されるところですが、経年劣化時における透明感については、断然ガラス2重窓の方が有利。
私もその点が気になり、今度キャンピングカーを購入するのであれば、窓はガラス窓がいいのではないかと悩んでいるところです。
木の質感が良い感じの室内家具を採用。色も落ち着いた色で一般住宅の内装家具のよう。
ベンチレーターはMAXXFANが装備されており、コンパクトな車内空間のため、換気効率が良さそう。
こちらはフロアベッドを展開した様子。補助マットを使ってフロア全体がベッドスペースになるため、大人二名が広々と就寝可能。
フロアベッドを展開した状態でも後部二段ベッドとの行き来は可能。
2013年式と2016年時点で3年落ち。走行距離は14,050kmとほとんど走行していません。そのため車内外がとてもキレイ。
価格は370万円(税込)ということで、これだけキレイな人気のライトキャブコンにしてはかなり安い価格設定だと思ってしまう私。
電子レンジも密かに装備されていたりして、初めてキャブコンタイプのキャンピングカーを購入される方であれば、乗用車からの乗り換えでも違和感は少ないはず。
ダウンライトなどの車内装飾品もモダンな感じで、「やはり年式の新しいキャンピングカーはいいなぁ~」と思ってしまう私でした。