中古キャンピングカー『YMS(ヨコハマモーターセールス)レガード ネオ』 2015年式 4WD/AT 走行0.15万km を検証
2015年式というかなり高年式の『YMS(ヨコハマモーターセールス)レガード ネオ』というキャブコンタイプのキャンピングカーが中古キャンピングカー市場に出ています。
最近の200系ハイエースのボディーカットキャブコンに多く見られる、バンクベッドを持たないタイプのキャンピングシェルを採用し、なおかつ室内高を確保したデザインとなっています。
非常に個性的で好みの分かれるデザインではありますが、普段バンクベッドのあるキャブコンを見慣れた私にとっては新鮮な感じがします。
車両サイズは全長5,350mm×全幅2,000mm×全高2,800mmという大きさで、5m超えの全長がスタンダードになりつつある国産キャブコンの流行にしっかりと乗っている模様。
取り回しという点においては5×2サイズに収まっていた方が良いとは思いますが、350m程度であればギリギリ何とか大丈夫な範囲かとも思います。
最後部には常設2段ベッドを装備。下段ベッドの下部分が大型収納スペースになっているのもお馴染みのレイアウト。
サイドとリアに大型のバゲッジドアを採用し、大型の荷物でも出し入れしやすい仕様。テールランプのデザインも今風で、なかなか洗練されたデザイン。
ベース車両はカムロードのディーゼルターボ。4WD/ATの144馬力ということで、144馬力/30.6kg-mのトルクがあれば、重量のあるキャンピングカーでもそれなりに良い走りをすると思われます。
バンクベッドが無いため、空気抵抗も普通のバンクベッドを持つキャンピングカーより少ないため、高速道路の走行も安定して運転できそう。
バンクベッドが装備されていない室内空間は見た目もスッキリしており、運転席・助手席から後部居室部分への移動もスムーズ。モノトーンの色使いもシックで良い感じ。
ベンチレーターは大型のファンが付いたタイプを採用。最近は小さな音だけがうるさいファンを標準採用しているキャンピングカービルダーはすっかり無くなりましたね。
やはりキャンピングカーを購入する方も装備品についてはインターネットなどで事前に情報収集をしていると思われ、使えない装備品は敬遠されているのでしょう。
ギャレー周りはこんな感じ。
シンクのみの装備で、常設のコンロは無い模様。キャンピングカー内で料理をしなければ、カセットコンロ等で十分なため、常設コンロを採用しないキャブコンも最近は増えつつあります。
DCタイプの容量60Lの冷蔵庫を採用。あれば便利な装備品で、私のキャンピングカーも故障に伴い撤去してしまいましたが、小型のポータブル冷蔵庫があればと思う場面もありますね。
私がキャンピングカーの中でも一番便利だと思っているのが、このカセットトイレの存在。キャンピングカーのトイレは使わないという方もいるようですが、トイレがあるからキャンピングカーを買ったようなものだと思っている私にしてみれば、勿体ないの一言。
キャンピングカー内のシャワーは必要無いと思っていますが、トイレは必須の装備品だと私は思っています。確かに使用後の処理が煩わしいこともあるかもしれません、ただ、それを上回るメリットが存在することも確か。
トイレルームの扉はスライド式で、スペース効率の良い仕様となっており、これは他のキャンピングカービルダーさんも真似をして欲しいところ。
『YMS(ヨコハマモーターセールス)レガード ネオ』の主な装備品は次の通り。
エアバッグ(運転席・助手席)、ABS、ETC、TVアンテナ(地デジ)、TV(シャープ19インチ液晶)、カーステレオ、カーナビ(SDナビ)、ベンチレーター、ガラス2重窓、リヤクーラー、FFヒーター、走行充電システム、サブバッテリー(ダブル)、外部AC入力、外部充電器、インバーター(1,500W)、冷蔵庫(DC/65L)、電子レンジ、給水タンク(93L)、排水タンク(90L)、温水ボイラー(ラジエター/AC)、シャワー設備、トイレ(カセット)、オートエアコン、LED庫内灯、LEDドックライト、LEDポーチライト、クルーズコントロール、フレキシブルソーラーパネル84W
窓は今どきチョイと珍しい『ガラス2重窓』を採用。確かにアクリル窓に比べて曇りなどの経年劣化はありませんが、重量が重くなるのが難点。それでもあえて採用している辺り、それなりのこだわりがあるのでしょう。
常設2段ベッド部分にも収納スペースがあり、室内での小物収納スペースは十分。
下段ベッドも十分な広さがあり、窮屈な感じはしません。やはりこの辺りは全長5,350mmというサイズが効いている感じ。
電子レンジも装備。室内家具の色に合わせて黒い電子レンジを採用し、室内トーンの統一に気を配っているのが分かります。
フロアをベッド展開した様子。これで常設2段ベッドと合わせて就寝定員4名を確保。バンクベッドが無いため、乗車定員である6名全員の就寝スペースはありませんが、家族4人で使用するのであれば、ゆったりと使える車内レイアウト。
高年式車らしく、走行距離は1,500kmと新車並。価格は770万円(税込)と高額ですが、装備品を見ると1,000万円クラスのキャブコンのため、かなりお買い得感があるキャンピングカーだと思います。