中古キャンピングカー『AtoZ アルファSSS』 2011年式 2WD/AT 走行3.0万km を検証
キャンピングカービルダーの老舗である『AtoZ』の『アルファSSS』が中古キャンピングカー市場に出ています。
マツダのボンゴトラックをベース車両に採用し、全長4,600mm×全幅1,900mm×全高2,500mmというサイズのライトキャブコン。
バンクベッド部分が微妙なサイズのライトキャブコンで、その分スタイリッシュな外観。今流行のバンクベッドレスキャブコンに似ています。
リアに大型のバゲッジドアを装備し、このドアから車内へ荷物を出し入れ出来るため、ある程度の大きさの物でも積載可能。
エントランスドアからの出し入れのみとなっている場合、幅の広い荷物を入れることが出来なかったりするため、大型バゲッジドアの存在はありがたいもの。
運転席・助手席周りはトラックそのもの。コラムATのため、足元を遮るものが無く、ベンチシートのような使い方が可能。
1,800ccのガソリンエンジンは95馬力の最高出力。非力な感じもしますが、キャンピングシェル自体の重量が5×2サイズのキャブコンより軽いため、そこそこは走りそう。
セカンドシートは前向き展開可能なタイプを採用。普通であれば固定式にしてしまうところですが、なかなか良いところにコストを掛けていると思います。
天井には大型の照明機器の姿があり、吊り戸棚の木質感も上々で、商品価値のあるキャブコン。
バンクベッドは外観から想像する通り、かなりミニマムな感じ。バンクベッドと呼んでいいのかは微妙なところですが、大人は無理でも小学生以下の子供であれば何とか就寝できそうな感じ。
フリールームこそありませんが、リアに常設タイプのベッドを装備。
ギャレー前の窓や、リアベッドの窓などがあり、車内は明るい雰囲気。
ギャレーの天板がスライドして延長でき、調理などをする際のスペース拡大に貢献。なかなか良く考えられた装備品ですね。
『AtoZ アルファSSS』の主な装備品は次の通り。
エアバッグ(運転席)、ETC、カーナビ(HDD・フルセグ)、バックアイカメラ(カラー)、ガラス2重窓、走行充電システム、サブバッテリー、外部AC入力、外部充電器、インバーター(1,500W)、冷蔵庫(DC/40L)、コンロ(カセット)、電子レンジ、給水タンク(20L)、排水タンク(20L)
窓はガラス2重窓を採用しているあたり、なかなかこだわりがあるみたい。普通はアクリル2重窓を採用するキャブコンが多い中、外がクリアに見えるガラス2重窓をチョイスするのはある意味英断と言えるかも。
40LのDC冷蔵庫も装備。冷蔵庫がエントランスドアの脇に装備されていると、外でバーベキューなどをした際、飲み物や食材を取り出しやすい位置になるため、この位置は正解だと思いますね。
ギャレーの天板を外すとシンクの姿が。
先程外から見た大型バゲッジドアは、常設ベッド下の収納スペースの扉でした。収納スペースにも余裕があり、キャンプ道具なども十分に積載可能。
エントランスドアから室内を見た様子。吊り戸棚の数も多く、小物の収納スペースに困ることはなさそう。これでも収納スペースが足りないというのであれば、それは少し荷物を持って行き過ぎでは・・・。
エントランス脇には下駄箱のような収納スペースも。大型の収納スペースから、中型・小型のものまで、このライトキャブコンは収納スペースが十分にあります。
リアのベッドは何とギャレーの上まで展開でき、フロアベッドとの段違いベッドになります。これで乗車定員7名、就寝定員5名というのは立派。
上段ベッドから下段ベッド(フロアベッド)を見た様子。2011年式と2017年時点で6年落ち。走行距離は30,000kmという比較的高年式低走行のキャンピングカー。
そのせいもあり、内外装共に非常にキレイな状態。
価格は348万円(税込)と人気のライトキャブコンにしては格安。乗用車より確実に楽しい車のため、入門用のキャンピングカーとしては最適ではないかと思います。