中古キャンピングカー『ユーラモービル インテグラーレ 666HB』 2006年式 2WD/AT 走行4.3万km を検証

先日、グローバル社の『グランドバッハ』というセミフルコンの姿が非常に個性的だと言いましたが、今回検証する中古キャンピングカー『ユーラモービル インテグラーレ 666HB』も同じような格好で個性的。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

こちらのキャンピングカーの方が先に発売されていたことから、グローバルのグランドバッハはこの『ユーラモービル インテグラーレ 666HB』を模したものかもしれないと私は思っています。

グローバルのクランドバッハが国産マイクロバスをベース車両にしているのに対し、こちらの『ユーラモービル インテグラーレ 666HB』のベース車両は、あの『メルセデスベンツ 316CDI』というかなり豪華なベース車両が採用されています。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

運転席を見れば違いは一目瞭然で、お仕事用のマイクロバスとは一線を画すようなデザインで、しかも日本国内でも運転がしやすい右ハンドル仕様のAT車。

排気量は2,700ccながら最高出力は156馬力と、4,000ccを超す排気量のコースターと馬力は遜色ありません。

車両サイズは、全長6,750mm×全幅2,280mm×全高3,100mmと、グランドバッハより500mm程全長は長くなっています。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

ヨーロッパ調のおそらく無垢材を使用した室内は豪華であると同時に品も感じさせる内装で、やはりキャンピングカーの本場の車両は一味も二味も違うと感じるところ。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

内装レイアウトは、車両右側面に付いているセンターエントランスを入った正面にL字型のソファーを配し、運転席・助手席を回転させてダイニングテーブルを囲むというレイアウト。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

最後部にハイマウントベッドと、その手前にトイレ・シャワールームを配置するなど、国産バスコンに多く使われているレイアウトを採用。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

乗車定員5名、就寝定員4名で、後部のハイマウントベッドと運転席・助手席の上から降りてくるベッドスペースにそれぞれ2名が就寝する構成。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

運転席・助手席の上にあるベッドスペースを展開し、カーテンで目隠しをすれば、十分なヘッドクリアランスから、もうひとつの部屋としても使えそうな空間が出現します。

ただ、3面にガラス窓があるため、真冬のキャンプなどでは足元などの冷え対策をしなければ少し寒いかもしれません。

この、『ユーラモービル インテグラーレ 666HB』の主な装備品は次の通り。

ABS、ETC、TVアンテナ(ガゼル)、カーナビ(HDD/CN-HDS935)、バックアイカメラ、サイドオーニング、ベンチレーター(FAN無し)、アクリル2重窓、FFヒーター(トルマボイラー)、ルーフエアコン、走行充電システム、サブバッテリー(ダブル)、外部AC入力、外部充電器、インバーター(300W)、発電機(2.9kW)、冷蔵庫(97L)、コンロ(3口)、電子レンジ、給水タンク(150L)、排水タンク(120L)、温水ボイラー(トルマ)、シャワー設備、トイレ(カセット)、LPボンベ、プルダウンベッド、オムニスターエントランスステップ、フロント電動ブラインド、リアスピーカー、ソーラーパネル、ASR、エアサス、クルーズコントロール

という感じで、かなり充実した装備品の数々。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

大型の発電機にルーフエアコンの組み合わせがやはり時代を感じさせるところですが、現在のヨーロッパ車はこの組み合わせがやはり主流。

日本の国産エアコンが優秀で安価なため、採用するキャンピングカービルダーは増えていますが、ヨーロッパ諸国ではそれ程高性能のエアコンも必要ないせいか、空調に関しては国産キャブコンやバスコンの方が最先端をいっていると思います。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

また、給水量が150Lあるにもかかわらず、排水タンクが120Lという点も細かい部分ですが気になります。「溢れた30Lの排水はどこに行ってしまうの?」と思ってしまいました。

大型の給水タンクを備えればそれに見合った排水タンクも備えなければならないと思うのですが、どうなのでしょうか。これはこの『ユーラモービル インテグラーレ 666HB』だけに限らず、国産のキャブコンなどでも多く見られる傾向。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

いろいろと場所の制約などもあって大変だとは思いますが、キャンピングカービルダーの開発担当者の方にはその辺りのことまで配慮して欲しいと願う私です。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

2006年式と2015年現在で9年落ち。走行距離は43,136kmと、それ程走行している中古キャンピングカーではありません。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

この『ユーラモービル インテグラーレ 666HB』の価格は648万円(税込)となっていて、さすがにメルセデスベンツがベース車両の大型キャブコンだけあり、9年落ちでもそれなりの価格です。

ユーラモービル インテグラーレ 666HB

ただ、装備品の内容とハイセンスな内装を見れば、ある程度は納得いく中古キャンピングカーではないかと私は思いますがいかがでしょうか。

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