中古キャンピングカー『アドリア スターゴS670SP』 2004年式 2WD/AT 走行14.04万km を検証
最近何だかカッコいいと思っているのが、バンクベッドを持たない形状のキャンピングカー。そんなバンクベッドを持たない輸入キャンピングカー『アドリア スターゴS670SP』が中古キャンピングカー市場に出ています。
バンクベッドを持たない外観なので、運転席・助手席の上がスッキリしていて、見た目にも軽快な感じがします。車両サイズは全長6,850mm×全幅2,220mm×全高2,920mmと、アメ車のキャブコンと比べて全幅が2,220mmと控えめなため、日本国内でも取り回しが良さそうです。
ベース車両はあの『ベンツ』の316CDIスプリンターのディーゼル仕様。最高出力は156馬力なので、高速道路でもそれなりに走りそう。2WD/5速ATという点も燃費の観点から見ても良さそう。
7m近い全長は斜め後ろから見ても「長いなぁ~」と思えるのですが、バンクベッド無しで車内空間の余裕を出そうと思えばこの大きさになるのでしょうか。
エントランスドアは進行方向右側。ユーロタイプのドアにエントランスステップも装備されており、乗り降りはしやすそう。
最後部には左右貫通式の外部収納庫があり、自転車や小型のバイクなどであれば楽に入ってしまいそうな大きさ。このタイプの車両はこんな感じの大型収納庫が装備されていることが多く、レジャーが盛んな国のキャンピングカーだということを感じさせますね。
左ハンドル仕様のAT車。2004年式と2015年時点で11年落ちの中古キャンピングカーになりますが、運転席周りのデザインに古さは感じません。正直輸入車はあまり詳しくないので、新しいのか古いのかということが分かりにくいということもあるのかもしれませんが・・・。
走行距離は140,400kmということで、それなりの距離を走行していますが、それだけ取り回しがよく、アチコチに出掛けていたということでしょう。
ダイネットは運転席・助手席を回転させて展開する方式。サイドソファーもあるため、4人でテーブルを囲んでも狭さは感じないでしょう。
運転席側から後部を眺めるとこんな感じで、7m近くあるキャンピングカーのため、最後部の窓が遠く感じますね。
家具の色も落ち着いた感じで、私の所有しているバンテックのジルに似ているような感じですが、こちらの方が品がある感じ。
セカンドシートとサイドソファーを使ってベッドにしたところ。一人であればここにゴロンと寝転がって寝るのが快適そう。
大型のスカイライトルーフも装備されていて、車内は結構明るい雰囲気。
スカイライトルーフの近くにはベンチレーターも装備。
『アドリア スターゴS670SP』の主な装備品は次の通り。
●サイドオーニング
●シャワー
●温水ボイラー
●ガスオーブン
●フロントエアコン
●ギャレー
●走行充電システム
●ルーフレール/ラダー
●バックアイカメラ
●冷蔵庫(3WAY)
●トイレ(カセット)
●FFヒーター(ガス)
●アルミホイール
●オーディオ(CDデッキ)
●バックカメラモニター&カメラ
●ETC
●大型収納庫
●ベンツアルミホイール
●電動ステップ
ギャレー周りはなんとなく使用感を感じるところですが、使っていくうちにこんな感じになるのは仕方のないところ。
シンク、3口コンロ、冷蔵庫と一通りの装備品は付いています。
冷蔵庫は中型のものを採用。これ位の収納量があれば、2~3泊の車中泊であれば問題はなさそう。
車両最後部には落ち着く感じのベッドルームがあり、ベッドマットも高級そうな感じのものが敷かれています。このマットの質感も日本製キャンピングカーには無いもの。
適度な囲まれ感があり、ゆったりと就寝できそう。『アドリア スターゴS670SP』の乗車定員は4名。就寝定員は3名ということで、この大きさのキャンピングカーを基本的には2名で使用するというのが基本コンセプトのよう。
なかなか贅沢ですな・・・。
こちらはトイレルームの様子。トイレットペーパーホルダーもしっかりと装備されていて、トイレはそれなりに活用していた模様。カセットトイレなので処理にそれ程面倒なことはありません。
こちらはシャワールームの様子で、やはり7m近い車両のため、トイレとシャワールームが別々になっているようで、これは嬉しいところ。日帰り温泉がアチコチにある日本国内では使用頻度は低いかもしれませんが、あると便利な装備品には違いありません。
『アドリア スターゴS670SP』の価格は258万円(税別)と、かなりの格安。「えっ!コレが258万円なの?」と、思わず二度見してしまいました。
かなりお買い得な中古キャンピングカーだと思います。この価格で購入して、100万円程リフォームや追加装備品を付ければ相当快適なキャンピングカーになると思われるだけに、タイミングが合って購入できる方が羨ましい限り。