中古キャンピングカー『フィールドライフ トライキャンパー』2009年式 2WD/AT 走行3.9万km を検証
フィールドライフというキャンピングカービルダーが製造した『トライキャンパー』という中古軽キャンピングカーが出ています。
一見普通の軽ワゴン車のように見える外観ですが、よく見てみるとルーフ部分に何かが載っているように見えます。このトライキャンパーはルーフ部分がポップアップする装備を持ち、その部分でも1名が就寝可能。
乗車定員4名、就寝定員3名となってはいますが、大人2名と小学生以下の子供2名であれば、1階(フロアベッド)と2階(ポップアップルーフ)に分かれて計4名の就寝が可能だと思います。
このポップアップルーフのおかげで軽キャンピングカーながら車内で大人が立つことができ、窓のカーテンを閉め、運転席・助手席に付属しているフロントマルチシェードを取り付ければ、外から車内が見えないため、着替えなどをする時も狭い思いをしなくて済みます。
ポップアップルーフのテント地には通気をするためのメッシュにできる部分もあるため、夏場のキャンプでもメッシュにしておけば多少の暑さは緩和されるでしょう。
それとは逆に冬場にポップアップルーフを使おうと思っても、やはりテント地に覆われている部分は非常に寒いもの。さらにハイエースのバンコンなどと同じで鉄板部分とガラス窓の面積も大きいため、冬場の寒さ対策は重要な課題。
しかしこの中古軽キャンピングカー『トライキャンパー』には、ベバストのFFヒーターが装備されているため、車内空間がそれ程広くない軽キャンピングカーの場合、短時間で車内がポカポカになります。
さらに暖かい空気は上に昇る性質があるため、ポップアップルーフ部分も十分に暖められるため、真冬でも寒い思いをしなくても済みそうです。
軽キャンピングカーにFFヒーターを装備している車両は珍しく、フィールドライフというキャンピングカーを熟知したキャンピングカービルダーが製造しているキャンピングカーならではの装備品。このFFヒーターがあると無いのとでは、真冬のキャンピングカーの使い勝手が全然違ってきます。
ベース車両はスバル サンバー、全長3,390mm×全幅1,470mm×全高1,980mmという車両サイズは軽ワゴン車そのもので、ポップアップルーフが装備されながらも全高が1,980mmと2m以下に抑えられているため、大抵の自走式立体駐車場に入る点も見逃せません。
大型のキャブコンなどを所有している際に困るのが、都市部に多いショッピングセンターなどの自走式立体駐車場に入れないこと。土地の価格が高額な都市部のショッピングセンターなどでは、車高の高い車が駐車できる『平面駐車場』を持たない店舗も多いため、キャブコンなどで出掛けた場合に駐車できないことも。
その点、この中古軽キャンピングカー『トライキャンパー』であれば、そのような心配をしなくても済みます。キャブコンタイプのキャンピングカーのセカンドカーとして、駐車場の心配のない軽キャンピングカーを所有するのも面白いもの。
2009年式と2014年現在で5年落ち、走行距離は5.9万km、ガソリンエンジンの2WD/AT車で、価格は199万円(税込)という中古軽キャンピングカー。
主な装備品としては、FFヒーター(ベバスト)、走行充電システム、サブバッテリー、外部AC入力、外部充電器、インバーター、コンロ(カセット)、給水タンク(10L)、排水タンク(10L)、ポップアップルーフ、フロントマルチシェード、という内容。
セカンドシートにはファスプのシート、ベバストのFFヒーターを作動させるためのサブバッテリー、そのサブバッテリーを走行しながら充電する走行充電システムなど、決して多くはない装備品ですが、キャンピングカーを快適に使う上で欠かせない装備品をきっちりと押さえているという印象。
これだけの装備品を装備している軽キャンピングカーであれば、新車価格は250万円以上のため、200万円以下でセカンドカーもキャンピングカーというのはいかがでしょうか。大型のキャブコンなどを所有している方にもオススメの中古軽キャンピングカーだと思います。