中古キャンピングカー『カスタムセレクト ワンオフ トヨタ』 2011年式 4WD/AT 走行2.0万km を検証
カスタムセレクトというキャンピングカービルダーが製造した、200系ハイエースベースのワンオフキャンピングカーが中古キャンピングカー市場に出ています。
ハイエースのバンコンは中古キャンピングカー市場の中でも比較的玉数が多いジャンルで、キャンピングカービルダーが製造した既製品の他、このようなワンオフの特注車もチラホラ見掛けます。
リアに回ってみるとステンレス製のヒッチメンバーを装備。スチール製に比べて錆びの心配が少ないステンレス製ヒッチメンバーは価値が高い装備品。
牽引するものがなくてもヒッチキャリアなどを付けることができるため、あっても損はない装備品だと思います。
社外アルミホイールにスタッドレスタイヤも履いています。
運転席・助手席部分のシート表皮も変更になっています。
テールゲートを開けて中を見るとこんな感じで、最後部にギャレーや収納庫などをコンパクトに配置。
珍しい点として、セカンド・サードシートにファスプの3人掛けシートを採用。普通はサードシートを2人掛けにして、その脇にギャレーなどを配置するのですが、このバンコンはサードシートも車幅を目一杯使い、3人掛けシートを装備。
3人掛けのシートが二脚あることで、対面モードにしても家族4人であればゆったりと座ることができそう。
ファスプのシートなので、もちろん全席前向きにすることも可能で、乗車定員9名を実現。
全面をベッドにするとこんな感じで、3人掛けのシートを二脚展開するだけあり、就寝スペースは広々しています。一応就寝定員は3名となっていますが、大人2名と小学生以下の子供2名であれば十分就寝可能だと思われます。
カスタムセレクト ハイエース ワンオフの主な装備品は次の通り。
●フロントエアコン
●ギャレー
●インバーター
●走行充電システム
●リアヒーター
●GPS(ナビゲーション)
●バックアイカメラ
●冷蔵庫(12V)
●アルミホイール
●オーディオ
●D-SPEC断熱
●パワースライドドア
●LSD
●ステンレスヒッチメンバー
●純正OP HIDヘッドライト
●ローダウン
●リップスポイラー
●オプティマBT2個積み
●4WD特装車ベース
●スーパーキャタライザー
吊り戸棚も装備され、バンコンの少ない収納スペースの中では貴重な存在。
照明機器がアチコチに取り付けてあり、車内で過ごす際は非常に明るそう。
カーテンもしっかり装備されていて、特筆すべきはスライドドアの部分までカーテンが装備されているという点。
さすがにバンコンだけあり、シンクはミニマム。実用的とは言えない大きさですが、スペースの問題からこれは仕方ないところ。冷蔵庫は12Vの上開き式を採用し、冷蔵庫に関しては実用的な内容となっています。
これだけ開口すれば給・排水タンクの出し入れも楽でしょう。
サブバッテリーはオプティマのイエロートップを2個採用。
大型のインバーター(1500W)の姿も見え、電装関連にはそこそこお金を掛けている中古キャンピングカーのよう。
キャンピングカーのメリットと言えば、やはりこのサブバッテリーにより車内で電気製品が使えるという点。インバーターからの電力でパソコンやスマホ、テレビなども使うことができ、車中泊の時でも携帯機器のバッテリー充電の心配は無用。
携帯機器の充電のため、最近は普通車に小型のインバーターを積んでいる方も多いと思います。ただ、普通車の場合、エンジンを掛けている時しかインバーターを使用するkとができないため、キャンピングカーのようにサブバッテリーを積んでいる車両の方がより自由にインバーターを使用することが可能。
2011年式と2016年時点で5年落ち。走行距離は2万キロ。4WD/ATのワンオフ200系ハイエースベースのこの車両のお値段は440万円(税別)
4WDということと、年式が比較的新しく低走行車となれば、これ位の価格は妥当かもしれません。