中古キャンピングカー『キャラバン キャンパー仕様』 2003年式 2WD/AT 走行16.1万km を検証
現行の新型キャラバンNV350の前のモデルであるキャラバンをベース車両にしたバンコンが中古キャンピングカー市場に出ています。
現行型のNV350キャラバンを見慣れた今では逆にこのスタイルが新鮮に感じるのは少し不思議なところ。ややフロントマスクが前面に出ているようなデザインが好きな方にとっては今や貴重な車両となりました。
車両サイズは全長4,990mm×全幅1,690mm×全高2,280mmとコンパクトなサイズで、取り回しが楽にできそう。
運転席・助手席のインパネ周りは2003年式と2015年時点で12年落ちとは思えないようなデザインで、なかなかシンプルでよくできていると思います。
窓の開閉は今では非常に珍しいハンドル式。パワーウインドが当たり前の今、『ハンドパワーウインド』の車はむしろ貴重。見方を変えれば、モーターなどの余計な部品が付いていない分、重量も軽く故障する可能性が減るというのもメリット。
頻繁に窓を開閉しないのであれば、これでも十分だと私は思ってしまいます。
内装のレイアウトは、後部にベッドがあり、その脇にギャレーがあるというシンプルなもの。これで乗車定員3名、就寝定員2名を確保。とりあえず移動できて寝られればいいという方にとってはこれでOKかも。
キャラバン キャンパー仕様の主な装備品は次の通り。
アルミホイール、エアバッグ、ETC、カーステレオ、サイドオーニング(3m)、ベンチレーター(排気のみ)、走行充電システム、サブバッテリー(ダブル)、インバーター(1,500W)、冷蔵庫(AC/ガス ポータブル33L)、コンロ(カセットガス)、給水タンク(13L)、排水タンク(13L)
という感じで、サブバッテリーがダブルになっていたり、33Lの2WAY冷蔵庫が装備されるなど、簡易的なキャンピングカーとなっています。
後方から見ると、左右にキャビネットがあり、その奥にベッドスペースがあるという、バンコンでは一般的なレイアウト。
3,000cc/105馬力のディーゼルエンジン搭載で、走行距離は161,850kmと私の所有するジル並に距離は伸びていますが、ディーゼルエンジンの耐久性(100万キロは余裕)から比べれば、ようやく慣らし運転が完了した頃といった感じ。
ベッドスペース横にセンターポール式のテーブルがあり、1人もしくは2人で使う分には十分なキャンピングカーだと思います。
価格は109万円(税込)と格安で、やはり走行距離と簡易的な内装、ベース車両が旧型ということを考えればこの位のお値段になるのでしょう。
とりあえず移動できて寝ることができればいいという簡易キャンパーをお探しであれば、このようなバンコンタイプのキャンピングカーも気軽でいいかもしれません。