中古キャンピングカー『レクビィ ファイブスター』 2012年式 2WD/AT 走行2.2万km を検証
私が非常に気になっているレイアウトの200系ハイエースベースのバンコンが中古キャンピングカー市場に出ています。
その名も『レクビィ ファイブスター』というバンコン。200系ハイエースは2019年頃に300系ハイエースへフルモデルチェンジするという噂もあり、フルモデルチェンジの際にはノーズのあるデザインとなるため、同じ車両サイズでも現在のような室内空間を確保するのは難しいと言われています。
200系ハイエースのスタイルと居住空間を重視するのであれば、そろそろ決断しなければいけない時期に来ていると思われます。
この見慣れた内装も大きく変化するのでしょうか?実際200系ハイエースより10年程遅れて登場した日産のNV350キャラバンの内装は明らかに洗練され、200系ハイエースの内装が少し色褪せて見えたもの。
もちろんその辺りのインパネデザインも大きく変更してくると思われ、300系ハイエースは楽しみでもありますが、ノーズのあるデザインになれば室内空間が狭くなるため、バンコン市場はどうなってしまうのか、少し心配でもあります。
このレクビィ ファイブスター、運転席・助手席の背もたれ部分とセカンドシートを使ってダイネットを展開。セカンドシート側の方が座面も広くゆったりと座れるはずなので、大人がセカンドシート側に腰掛け、子供は運転席・助手席背面側に座れば問題はないかと。
ファブリックのクリーム色とブラウンの色使いが家具との一体感を演出し、落ち着いた空間となっています。これ位の配色であれば多少は汚れてもあまり気にならないかもしれませんね。
バンコンだけにシンクスペースはミニマム。冷蔵庫と収納があるだけのシンプルな造り。逆にこれ以上大きくしても車内空間を圧迫するため、この位が限界かと。
ベッドは二段ベッド方式を採用。ただ、この二段ベッドの2階部分に自分は寝ようとは思いませんね。幅が狭い上に落下防止柵も無いため、寝相の悪い私であれば落下は免れないかも・・・。
それならこうして跳ね上げておくか、2階部分では就寝せず、荷物置き場として使うのがいいかもしれません。
こんな風に背もたれの一部として使うことも可能みたいで、車内で寛ぐ時には良いかもしれません。
フロアベッドを全面展開するとこんな感じ。これで乗車定員8名、就寝定員3+3名の6名が就寝可能。
レクビィ ファイブスターの主な装備品は次の通り。
エアバッグ(デュアル)、ABS、ETC、TVアンテナ(地デジ)、TV(19インチ液晶)、カーナビ(SDナビ/フルセグ)、バックアイカメラ、サイドオーニング(3m)、ベンチレーター(MAXXFAN)、リアクーラー、リアヒーター、走行充電システム、サブバッテリー、外部AC入力、外部充電器、インバーター(150W)、冷蔵庫(DC/40L)、コンロ(カセット)、給水タンク(20L)、排水タンク(20L)、シャワー設備(水のみ)、リヤスピーカー
FFヒーターは装備していないみたいですね。真冬にあれば暖かい装備品ですが、20万円近くする装備品のため、最初に付けると車両価格が高くなりますからね。
私が一番いいと思っている装備が、この居室部と仕切られた空間があること。ベッド部分が空間に張り出していますが、ここをうまく仕切ればトイレルームとして十分に利用可能。
ポータブルトイレ等を置けば緊急用として使える空間になるため、このスペースは貴重。また、ウエットスーツなど濡れた物をそのまま放り込めるスペースでもあるため、マリンスポーツなどをする時にも重宝しそう。
レクビィ ファイブスターの価格は455万円(税込)。2012年式と2016年時点で4年落ち。2WD/ATのガソリン車で走行距離は22,000kmと少な目。この内装の程度と年式を考えれば安いのではないでしょうか。これで4WD/ATディーゼルとなれば、プラス50~70万円といったところでしょうか?
しかし、200系ハイエースにディーゼルエンジンの4WD/AT設定が無いことがネックになり、購入するに至っていないというのが現状。もし、ディーゼル4WD/ATのベース車両があれば200系ハイエースのバンコンに乗り換えていたと思います。
やはり、走行安定性や走行性能のことを考えれば、200系ハイエースのバンコンが一番なのではないかと思うため、つくづく200系ハイエースにディーゼル4WD/ATの設定が無いことを残念に思う私です。