中古キャンピングカーの選び方【その10】『フロアベッドと常設二段ベッドの見るべき点と注意点』
新車キャンピングカーが高嶺の花となってしまった現在、中古キャンピングカーであれば何とか手が届きそうと思っている私が、中古キャンピングカーを購入する際に注意する点を自分なりに考えてみました。
これから中古キャンピングカーを購入する際、この記事が少しでも参考になればさいわいです。
キャンピングカーの良いところと言えば、車中泊する際にフラットな就寝スペースで寝ることができること。乗用車でも座席を倒して寝ることが出来ますが、フラットにならない上、足が下がった状態で寝ることになり、なかなか熟睡することはできません。
その点、キャンピングカーのフラットな就寝スペースに家庭用の羽毛布団等を持ち込めば、自宅同様に寝ることが可能。あまりにも快適過ぎて目覚まし時計を掛けていたにも関わらず、二度寝してしまい、寝過ごしてしまうのが玉にキズ。
キャンピングカーのフラットな就寝スペースとして、
・バンクベッド
・フロアベッド
・常設二段ベッド
等の種類があり、それぞれ快適性が違います。
まずバンクベッドですが、比較的高い位置にあるため、昇り降りが面倒。その反面就寝スペースとしては大きくフラットなため、就寝環境としては良い方。ただ、夏場は熱がこもりやすい場所のため、暑い時期は寝づらいかもしれません。
続いて、フロアベッドですが、こちらは走行時に乗車する椅子としても使用するため、ベッドとして使用する際には展開しなければなりません。キャンピングカー内でお酒を飲んだ後にベッドに展開するのは非常に面倒で、できれば避けたいもの。
展開してしまえばフロアにベッドが出現するため、夜間にキャンピングカーのトイレに行く際もバンクベッドのように昇り降りしなくて済むため、私はフロアベッド就寝専門です。
そのため、トイレが近いジジイはフロアベッドに寝て、そうではない妻と娘や息子はバンクベッドに寝ると言った使い方をしています。
常設二段ベッドはバンクベッドとフロアベッドの良いところを取ったような就寝スペース。展開をする必要が無く、二段ベッドの下側であれば就寝するために昇り降りしなくて済むため、20年程前から急速にキャブコンタイプのキャンピングカーに普及してきた装備品です。
中古キャンピングカーにおけるバンクベッドの見るべき点と注意点は前回検証したので、今回はフロアベッドと常設二段ベッドを検証していきたいと思います。
中古キャンピングカーにおけるフロアベッドの見るべき点と注意点
・乗車状態におけるシートのガタつき等が無いかの確認
・展開する際に引っ掛かり等が無いか
・展開作業の行程確認(車種によっては非常に面倒なタイプもあり。コレは個人の主観となるため、自分が面倒だと思わなければそれで良いと思います)
・展開した際の段差等の確認(シート形状によってはフラットと言いつつも、大きな段差が生じる車種もアリ)
・座席にしている時に裏側になっている部分が展開すると表側となる場合もあり、その部分の汚れ等も確認しておく
中古キャンピングカーにおける二段ベッドの見るべき点と注意点
・二段ベッドの大きさの確認(車種によっては実用ギリギリの大きさがあるため、出来れば寝てみてスペース感を確認する)
・それ程大きくなくても子供用と割り切れるのであれば、車内空間との兼ね合いを見て納得すれば良し
・二段ベッド部分の窓の有り・無しの確認(窓があれば閉塞感は無いが、断熱性の観点からは窓はナシの方が良い。コレは好みの問題となるため、どちらが良いのかは一概に言えない)
・二段ベッド表面の汚れをチェック
・二段ベッド下は収納スペースとなっている場合が多く、どの位のスペースがあるのかを確認
二段ベッドを装備しているキャンピングカーは子供が小さいうちは非常に憧れましたが、子供達が大きくなった今、二段ベッドは不要になっているため、長くキャンピングカーを使おうと思っている方はよく考えた方が良いかもしれません。
以上、中古キャンピングカーにおけるフロアベッド・二段ベッドの見るべき点と注意点でした。就寝スペースは快適な車中泊をする上で重要な装備品となるため、実際の使い勝手を十分に検証して選ぶことをお勧めする次第です。