中古キャンピングカーの選び方【その13】『天井に付いている換気扇の種類を確認しよう』
新車キャンピングカーが高嶺の花となってしまった現在、中古キャンピングカーであれば何とか手が届きそうと思っている私が、中古キャンピングカーを購入する際に注意する点を自分なりに考えてみました。
これから中古キャンピングカーを購入する際、この記事が少しでも参考になればさいわいです。
キャンピングカーには普通乗用車に付いていない装備品が多くあります。『換気扇』もそのひとつ。家庭であれば台所に換気扇が当然のように付いており、調理をする際に使用していると思います。
キャンピングカーの『換気扇』はシンク部分に付いている物もありますが、今回取り上げるのはキャビン(居室部)天井に取り付けられていることが多い、ルーフベントファンと呼ばれるタイプ。
キャンピングカーの天井部分に穴をあけて取り付けられており、天井がFRP素材のキャブコンや鉄板素材のハイエース・キャラバンでも装備されています。
キャンピングカー業界で有名な換気扇は、ファンタスティックルーフベント、マックスファン(MAXXAIR製) 、オムニベント、ポーラエアー等々いろいろとあります。
ここで注意しておくことは、換気扇の羽である(ファンブレード)の大きなタイプを選ぶということ。未だに一部のキャンピングカーに装備されていることがあるのですが、羽である(ファンブレード)がルーフベントの半分程の大きさしかない換気扇を取り付けているモデルがあるので要注意。
羽である(ファンブレード)が小さいタイプは換気効率が悪いばかりでなく音もかなりのもの。私が現在所有しているバンテック社のキャンピングカー・ジルもこのタイプが標準で装備されており、あまりの換気効率の悪さと騒音に、後からファンタスティックルーフベントに自分で交換した程。
キャンピングカーの天井に取り付けられているパーツだけあり、キャンピングカーの屋根に上り既存のファンを取り外し、新たにファンタスティックルーフベントを取り付けるという大工事をしなければならず、最初の選択を誤ると後から面倒なことになります。
屋根にあいた穴にファンタスティックルーフベントを収めるため、雨漏り対策も非常に重要で、過剰なくらいシリコンシーラントで周りや取り付けビス部分を埋めたりと、かなりの手間と気を遣う作業でした。
中古キャンピングカーの換気扇の見るべき点と注意点
・羽である(ファンブレード)の大きさ
・取り付けられている換気扇のメーカーと機種
・取り付け部分からの雨漏りが無いかの確認
・吸排気両用もしくは排気専用かの確認
・実際に作動させてみた時の音量の確認
後は換気扇の屋根部分(キャンピングカーの外の屋根)に、ルーフベントカバーなるものが付いているのを確認しましょう。ルーフベントカバーが付いていなければ降雨(雪)時にファンを回して換気することが出来ない(雨が降り込んできてしまう)ため、出来れば付いていた方が理想的。
後から取り付けることも可能ですが、取り付け工賃等を含めると15,000円程の費用が掛かるため、あらかじめ取り付けられている中古キャンピングカーを購入した方がお得です。ただ、取り付けることによってキャンピングカーの全高が違ってくるため、車庫等の高さがギリギリの場合は車検証上の高さより25cm程全高が高くなるので、車庫にキャンピングカーが入らない場合も出てきますので、その辺りは注意が必要です。
キャンピングカーに装備されていれば、暑い時期の天井付近の熱気を素早く放出するのに役立つ換気扇(ルーフベントファン)ですから、よく確認をして間違いないタイプを選びたいものですね。