中古キャンピングカーの選び方【その18】『乗り心地や操縦安定性に影響する足回りパーツの注意事項』
新車キャンピングカーが高嶺の花となってしまった現在、中古キャンピングカーであれば何とか手が届きそうと思っている私が、中古キャンピングカーを購入する際に注意する点を自分なりに考えてみました。
これから中古キャンピングカーを購入する際、この記事が少しでも参考になればさいわいです。
キャンピングカーも自動車の仲間ですから、サスペンション等の足回りパーツは当然入っています。ただ、トラックやバンベースの車両が多いため、普通乗用車と違って乗り心地や操縦安定性に劣るのも事実。
キャブコンタイプのキャンピングカーで代表的なベース車両に、トヨタ自動車がキャンピングカー専用シャーシとして開発した『カムロード』という車体があります。オルタネーターの発電容量をアップしたり、最初から運転席・助手席後部のパネルが無い、サスペンションがマイルドに設定されている等々あり、普通のトラックとは少し違っています。
それでも、サスペンションに多少の変更があっても基本的にはトラックベースのため、普通乗用車から乗り換えた方はブレーキ時のノーズダイブや、コーナーリング中のロールに違和感を覚える方もいると思います。
その辺りはキャンピングカー販売店も承知しているようで、普通乗用車同様アフターマーケット製の足回りパーツも多く出ています。
一例を挙げると
・L.T.キャンパーズオリジナル強化スタビライザー
・カムロード キャンピングカー用 ショックアブゾーバー4本セット
・Pro Comp プロコンプ ES9000 TOYOTA カムロード・トヨエース (11-) ノーマル車高 ショックアブソーバー サス
・230/280系カムロード2/4WD キャブコン LTキャンパーズオリジナル 強化トーションバー
・エアサスペンションキット(各社から発売されている)
等々、様々なメーカーから多数のカムロード用足回りパーツが販売されています。
中古キャンピングカーを購入する際、これらのアフターパーツメーカー製の足回りが付いているとお得だと思います。
ただ、キャンピングカー専門業者がトータルバランスを考えて取り付けされているのであれば乗り心地や操縦安定性に貢献しますが、素人が思いつきで個々に取り付けたパーツとなれば、全体のバランスを欠き、足回りのバランスが悪いキャンピングカーに仕上がっている可能性もあります。
上記のようなこともあり、初めて中古キャンピングカーを購入する際は、足回り関係に余程詳しい方でない限り、ノーマル状態の足回りの中古キャンピングカーが無難でしょう。
中古キャンピングカーを購入する際に足回りパーツの見るべき点と注意点
・知識が無ければノーマル状態の車両を選ぶ
・エアサスペンションは高価だが、トラブルもあるため、初心者向けではない
・キャンピングカービルダー(製造者)が製造段階で取り付けているアフターパーツもあるので、分からない場合は中古キャンピングカーの製造メーカーに確認するのもひとつの手
・車外のショックアブソーバーの寿命は5万キロ程度のため、走行距離によってはショックアブソーバーの寿命がきている場合もある
・足回りパーツの交換費用も見込んで予算を組んでおくと後から慌てないで済む
キャンピングカーのベース車両の中でもトヨタのキャンピングカー専用シャーシであるカムロードや、ハイエース、日産のキャラバン等はアフターパーツメーカー製の足回りパーツが豊富にあり、交換の様子や交換後のインプレッション等の情報がインターネット上に数多くあるため、選ぶ楽しみもあると思います。
中古キャンピングカーを購入後、走行安定性等に不満(不安)が出てくれば、いろいろと調べて自分のキャンピングカーの使い方に合った足回りパーツを選ぶのも面白いと思います。
キャンピングカーは実物大のオモチャだと常々感じているため、改良も含めてトータルで楽しめば良いでしょう。