キャンピングカーのバックアイカメラを交換しました【その02】
キャンピングカーのバックアイカメラが故障してしまったため、交換作業を進めています。今回取り付けるのはパナソニック製のCY-RC90KDというカメラユニットで、配線をどうすればいいのか少し悩んでいます。
配線をどうすればいいのか、作業を始める前に少し考えてみました。
1.既存の配線にパナソニック製のCY-RC90KDの配線を切って繋げる方法
2.既存の配線を呼び線として、パナソニック製のCY-RC90KDの配線を車内に通す方法
3.パナソニック製のCY-RC90KDの配線をそのまま使って車内に配線を這わせる方法
まずは1の配線を切って繋げる方法を検討したのですが、切断して繋ぎ直しをするとノイズの原因になるとパナソニック製のCY-RC90KDの取説に書いてあったことと、古い配線を使うことに抵抗がありこの案は却下。
では、2の既存の配線を呼び線として車内に通す方法ですが、車内側の配線を少し引っ張ってみたのですが、どこかで固定されているらしく、引き出すことはできませんでした。
「そりゃ3m以上ある配線をフリーにしておく訳はないよね、逆にそんな長い配線がフリーになっているなんてあり得ないよね」ということで第2案もアッサリと却下。
そうなると3のパナソニック製のCY-RC90KDの純正配線をそのまま車内に這わせることになるのですが、どうすればいいのやら。
確かに古いキャンピングカーではありますが、できるだけ配線が壁面などに露出するのは避けたいところ。できるだけ目立たないように配線できないかと、考えながら配線をすることにします。
まずは、バックアイカメラの取り付けられている車体後方の物入れの内側に張られているペラペラの板を外していきます。
こんな感じで表面の化粧シートが剥がれ、何ともみすぼらしい姿になっていますが、基本的に普段は目につかない場所なので、こんなものなのでしょう。
ササッと木ネジを外してみてビックリ!バンテックは配線を固定する時にガムテープをメインに使用しているようです。これが国産キャンピングカー業界を牽引している老舗キャンピングカーの製造したキャンピングカージルだと思うと、心中複雑です。
現在の最新モデルのジルがこのような状態ではないことを祈るばかりです。
さらにこの場所には断熱材らしきものは一切入っていません。いきなりFRPの外板となっていて、外の光が透けて見えている状態。「これが500万円以上するキャンピングカーの実態なの?」と落胆を隠せません。
落ち込んでばかりはいられないので、既存のバックアイカメラの配線を引っ張り出してきて切断してしまいます。
今度はパナソニック製のCY-RC90KDのカメラユニットをステーに固定し、取り付けの準備を進めていきます。
既存のカメラユニットの配線取り出し口のゴムパッキンを車内に押し込み、外していきます。
これが取り外したゴムのグロメットですが、穴の大きさが小さく、パナソニック製のCY-RC90KDの配線の先に付いているコネクターがどうしても通りません。格闘すること約3分(短いな・・・)さっさと諦め、最終手段に・・・。
グロメットにカッターでスリットを入れ、今度は一瞬でコードを通して完了。まあ、後でグロメットごとコーキング(シリコン)で埋めてしまうので問題ありません。
新しいカメラユニットパナソニック製のCY-RC90KDをキャンピングカーに取り付けていきます。
既存のカメラユニットが使用していた穴に配線を通し、グロメットも取り付けが完了しました。グロメットの周りにコーキング(シリコン)をたっぷりと塗るため、とりあえず周りをマスキングテープで養生しておきます。
「ぶっちゅ~」という感じでコーキングをグロメットの穴に注入し、その周りにもたっぷりと塗りつけていきます。
こんな感じで配線の取り出し口を十分に防水処理します。配線に巻かれているのはコルゲートチューブで、既存のバックアイカメラのステーに配線を固定する際にキズが付かないよう、その辺に転がっていたものを巻いてみました。
とりあえずパナソニック製のCY-RC90KDのカメラユニットの後部にもコーキングをたっぷりと塗布しておきます。「あっ、カメラの角度を調整してないや」と塗った後に気が付きましたが、弾力性のあるコーキングなので、後から微調整もできると自分に言い聞かせ、そのままにしておくことに。
もちろん内側のグロメット部分にもたっぷりとコーキングを塗布します。ついでに全く役に立っていない配線に貼られていたガムテープを全て剥がし、内部をスッキリさせてみました。
残念な気持ちは収まりませんが、少しはこれで気が晴れたような気がします。これを見る限りでは次にバンテック社のキャンピングカーを買うかと言えば、多分私は買わないでしょう。
今の最新モデルがこうだとは思いたくはありませんが、基本的な考えは変わっていないような気もするため、他のキャンピングカービルダーのキャンピングカーもよく検討して決めたいと思います。
ボードも元通りに取り付け、今度は運転席・助手席のあるキャビンのダッシュボードまで配線を這わして行かなければなりません。
「さて、どうするかな・・・」と思いながら車内を見回して現物合わせで作戦を立てていくことにします。