ジャパントラックショー2016を見にパシフィコ横浜へ【その02】
今回は、2016年9月3日(土曜日)にパシフィコ横浜で開催された、『ジャパン トラックショー 2016』を見に行った時の様子をご紹介。
ボルボ(VOLVO)の大きなトラックを展示してありました。ボルボと言えばスウェーデンを本拠とする企業グループで、日本ではどちらかと言えば高級な乗用車を販売しているイメージがあります。
船舶用エンジンやトラック、バスなどの事業も手掛けているようで、トラックから軍用ジェットエンジンまでを網羅する多角経営企業グループのよう。
運転席部分に座ることができるということで、多くの家族連れが列をなして順番待ちをしていました。この光景はキャンピングカーショーでお目当てのキャンピングカーに乗るために順番待ちをしている行列そのもの。
もの凄く大きなトランスミッションのカットモデルが展示してありました。
隣のiPadには『一般的な省燃費運転のポイント』というものが表示されており、『これからのトラックは、電子制御式トランスミッションを推奨します。ESCOT-Vで、一歩先を行く、燃費・運転性能を。』ということで、電子制御によるトランスミッションを採用し、燃費の良い運転をサポートするような方向にシフトしている模様。
確かに長距離を走行するトラックにおいて燃費の問題は大きいもの。同じ1Lの燃料を使うのであれば、できるだけ遠くに行けた方が経営効率も良くなります。乗用車部門では燃費の良さを競い合っていますが、トラック・バス部門でも例外ではないようです。
コレ、めちゃくちゃカッコよくないですか。UDトラックスという、ボルボの企業グループが製造しているトラックのようですが、モーターショーで言うところの『コンセプトカー』といったところでしょうか?
何だかトラックというよりは、未来の乗り物のようで、フロント部分にエアインテークの開口部が少ないため「エンジンがオーバーヒートしないの?」と、実用的な部分が気になったりして・・・。
横からの姿もめちゃくちゃ『クール』。エンジンはもとより、燃料タンクやエアタンクなどがカバードされ、サイド部分はキャンピングカーのよう。
基本的には街中でよく見掛ける、コンテナを積載したトレーラーを牽引するヘッド車両。最近は輸入貨物の増加に伴い、このヘッド車両を運転する人材や機材が不足しているという話も聞き、現場では輸送用のヘッド車両を確保するのに一苦労だとか・・・。
『Quon VISION』というコンセプトモデルのようで、この近未来的な姿がジャパントラックショー2016の会場内で一際異彩を放っています。
こんなトラックが自分の運転する車の後ろに付いたら、思わず道を譲ってしまいそうな圧倒的迫力がありますね。
もの凄い大きなエンジンを展示してありました。GH13というモデルコードらしく、全長1,400mm×全幅2,450mm×全高1,560mmという大きさ。一昔前の二人乗り用ジェットスキー位のサイズ。
エンジンスペックというと・・・
総排気量・・・12,777cc
最大出力・・・480馬力/1,800rpm
最大トルク・・・220N・m/1,200rpm
排出ガス浄化装置・・・尿素SCRシステム
という感じで、480馬力の最高出力を1,800回転という低回転から発生することができるのは、やはりディーゼルエンジンということと、12,777ccという大排気量ということが相乗効果を発揮しているといった感じ。
やはりお仕事用の車だけに、普段見る乗用車のエンジンスペックとは比べ物にならないような数値が並んでいます。
これはショーモデルではなく、実際に使用されているヘッド車だと思います。Quon GKトラクターという名称で、トラクターと聞けば田畑を耕す農業用のクボタやヤンマーの製品を思い浮かべてしまいますが、ヘッド車もトラクターという名称で呼ぶみたい。
こちらもちびっ子を連れた家族連れで大賑わい。ちょいと運転席に座ってみたいのですが、長い行列を見て「まっ、空いてきた時にまた来ようっと」と思い、次のコーナーへ向かいます。
ジャパントラックショー2016、思った以上に楽しいです・・・。